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「ゆっくりくりくりクリトリス!!!!」 「うぎゃああああああああああああ!!」 紅魔湖から少し離れた森の中を駆け抜ける2つの影。 正確には走っている影は1つで、もうひとつはその影に抱き上げられていた。 しかも器用なことに影は抱き上げた相手の陰部を自分の口元に寄せて、舐めたくっている。 そう、この影の正体は変態お兄さん。装備は背負ったリュックのみで他は完全な全裸だ。 そして、もうひとつの影はゆっくりれみりゃだった。 何故森の中を走るのか? 理由は簡単。リビドーと風を一緒に感じたかったからだ。 何故ゆっくりに変態行為をするのか? 理由は単純。そこにゆっくりがいるからだ。 そんなわけで湖のほとりで見かけたはぐれゆっくりゃを抱きかかえて、変態お兄さんは今日も森をひた走る! 「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」 「やべでえええええ!!はなずんだどおおおおおお!!」 変態お兄さんの鍛え抜かれた舌技が容赦なくゆっくりゃの秘裂を責め立てる。 そのあまりの激しさにゆっくりゃのあそこはもうぐしょぐしょだ!主に唾液で。 「ううううう!やべるんだどおおおおお!!」 抗議の声を上げながらぺちぺちとお兄さんの頭を叩くゆっくりゃ。 しかし、お兄さんには何の効果もない。寧ろぺにぺにが元気になるくらいだ。 「ゆっくりゃ君!君のパウワーはこんなものかい!?」 変態お兄さんは威勢の良い声でゆっくりゃを挑発しながら、相変わらず抱き上げポーズのままぐるぐると回り始める。 勿論、パワフルな舌技による愛撫をやめる気配は微塵もない。 つまり、お兄さんは舐めながら喋りつつ回りながら疾走するという微妙な離れ業をやってのけているのだ。 「ううううううううう!ぎぼぢわるいどおおおおお!!」 「はっはっはっは!まだまだだぞ~♪」 延々と回され続けたゆっくりゃは気持ち悪さのせいか顔が真っ青。 が、お兄さんは自重しない。いや、むしろそこで付け上がるのがお兄さんと呼ばれる人々なのだ! 変態お兄さんは調子に乗って回転速度をどんどん上げていく。 「ぎぼぢわるいいいいいいいいいいいい!!やべげぼおおおおおおおおおおおお!!」 「はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは・・・!」 更に速度の増した回転に我慢出来なくなったゆっくりゃは吐瀉物を撒き散らした。 しかし、お兄さんはまだ回り続ける。 「う・・・ううううううう!」 「はっはっはっは!ま~だまだ~!!」 勿論、舌のほうの動きも絶好調!今のところ回転の気持ち悪さが勝っていてゆっくりゃは気付いていないが、大分こなれてきている感じだ。 さっきまでは主に唾液で濡れていた場所がまた別のものによって湿り気を帯び始めている。 「さあ、ゆっくりゃ君!いいかげん白状する気になったかな?!」 「いや゛ああああああああああ!!でびりゃのおやぢぎはひみづなんだどおおおおおおおおおおおおお!!」 どうやら変態お兄さんはこのゆっくりゃの巣のありかを知りたいらしいが、ゆっくりゃがなかなか強情で思いようにいかないといったところか。 その返事を聞くや否や、お兄さんは舌と回転に加えて、左手中指による肛門攻めを開始した。 にちゃにちゃと中の具をかき回す音がゆっくりゃの腹越しに聞こえてくる。 「ほ~れ!!吐かないか!?儚いのか!?」 「うぎゃあああああああああああああああ!!」 肛門に指を突っ込まれた不快感から悲鳴を上げるゆっくりゃだが、そんなものは何の意味もない。 更に陰部を覆うように唇をくっつけたお兄さんは、全力で中身を吸い上げる。 「うばばばばばばばああああああああああ!!?」 すると、陰部近辺の具が口の中へと吸い込まれていき、腹部の空洞になった部分の空気も吸い上げられてべコンとへこむ。 「なあ、ゆっくりゃ君?お兄さんは君のおうちが見たいだけなんだよ。なあ、教えてくれよ?」 「ざぐやああああああああああ!だじゅげでえええええええ!!」 ついにいるはずもない従者に助けを求め始める。が、お兄さんは知っていた。 この言葉は事実上の敗北宣言なのだと。この状態で従者が来ないことを認識させ、更に軽く可愛がってあげればすぐに素直になる、と。 「咲夜さんはこないよ・・・」 そう呟くと、突き入れた指に思いっきり力を入れて、ゆっくりゃの肛門を引き裂いた。 「・・・なあ、ゆっくりゃ君。話す気になったかい?」 「うぎゃあああああああああああ!!いいまずううううう!!いいまずがらやべでえええええええええええ!!」 結局ゆっくりゃがこうむった被害は嘔吐、腹部に若干の陥没、肛門の断裂の3つだけ。 変態お兄さんとしては事が穏便に進んだことが非常に嬉しかった。 ゆっくりゃの案内に従って薄暗い森の中を進んでいくと、やけに元気のなさそうなゆっくりまりさの家族を見かけた。 その一家の家族構成は親のゆっくりまりさ1匹と、子どものゆっくりまりさ3匹。他の種はいないし、もう一方の親の姿も見当たらない。 おそらく、ゲスな同種にレイプされたか、或いはその逆か。もしかしたら止むに止まれぬ事情があるのかもしれない。 そんな妄想に基づいて勝手に同情した変態お兄さんはその一家に元気良く話しかけた。 「やあ、君たち!元気かな?」 「ゆ!?おにいさんだれ?ゆっくりできるひと?」 「僕は変態お兄さん!とってもゆっくり出来る人だよ!」 「それじゃ、ゆっくりしていってね!」 「ああ、ゆっくりしていくよ!ところで君たち、どうしてそんなに元気がなさそうなんだい?」 本題に入ると同時に怯えさせないようにお兄さんは自分の中で最高の笑顔を浮かべる。 そんな僕の質問に、子どもたちが酷く弱った声で答える。 「まりしゃたちね・・・おにゃかしゅいたの・・・」 「じゅっとおみじゅしかのんでないの・・・」 「おみじゅもちょっとちかのんでにゃいの・・・」 どうやら、この一家は飢えのせいで衰弱していたらしい。そのことを知ったお兄さんはこの一家の食べ物を分けてあげることにした。 「そうかそうか!それは大変だったね!でも大丈夫。お兄さんがこのゆっくりゃを食べさせてあげるよ!」 「うー!!れびりゃだべられだぐないいいいいいい!!」 お兄さんの急な提案にさっきまで大人しくしていたゆっくりゃがまた暴れ始めた。 が、そんなことは最初から想定していたお兄さんはすでにその両手両脚を紐で縛っている。 そのため暴れたところでゆっくりゃはろくに抵抗できない。 「「お、おかーしゃん、ゆっくりゃこわいよお・・・」」 「まりしゃたちたべりゃれちゃうよぉ・・・」 「だいじょうぶだよ。おかーさんがまもってあげる!」 とは言え、ゆっくりにとってはそれでも怖いのだろう。みんな一箇所に固まってガタガタと震えている。 暴れながらそんな様子の一家を見つけたゆっくりゃは急に上機嫌になって、「ぎゃおー!たべちゃうどー!」などと吠え始めた。 「はっはっは!君たち、怖がることはないよ。すごく安全に食べさせてあげるから!」 お兄さんはそう口にした直後におもむろに1匹の子まりさを掴むとゆっくりゃの裂けた肛門にねじ込んだ。 「ゆゆっ!!?」 「うぎゃ!!?」 「おにーさん、まりさのこどもになにするの!」 その常軌を逸した行動に困惑するゆっくりたち。しかし、お兄さんは一家やゆっくりゃに構うことなく、胎内にねじ込まれた子まりさに話しかける。 「どうだい?ゆっくりゃの中はあったかいだろ?」 「うん、ちょっとくしゃいけどあったかいし、おいちいよ!」 「そうだろ?ゆっくりゃは汚らしくて臭いけど、あったかくて美味しいだろ?」 「れびりゃはぐざぐないどおおおおおおお!!」 臭いといわれたことに抗議するゆっくりゃ。しかしその場にいる誰もがゆっくりゃのことなんて気にも留めない。 だから、まるでゆっくりゃなんていないかのように話を進んで行った。 「な、これならゆっくりできて安全だろ?」 「「ゆ!おにいしゃん、まりしゃも、まりしゃさも!」」 「おにいさん!このこたちもはやくいれてあげてね!」 「勿論そのつもりさ!」 そう言ったお兄さんは母まりさのお願い通りに残りの2匹肛門からねじ込む。 「うぎゃああああああああああああ!!いだいいいいいいいいいいいい!!」 その間も、ゆっくりゃは叫びっぱなしだったけれど、誰も気にしない。 それから、うっかり子どもが落ちないように適当な枝を突っ込んでは横向けにして肛門付近に引っ掛ける。 「ぎゃおおおおおおおおおおおお!!やべでえええええええ!やべでええええええええ、bwmんdkんcげdlんd。!!」 ついに正気を失い始めたゆっくりゃ悲鳴の後に訳の分からない音声を発し始める。 それでも、誰もゆっくりゃに気を遣おうなんてことは考えない。 「さて、最後は・・・」 最後に母まりさを入れようと思ったのだが、どう考えても母は大きすぎる。 しかし、母まりさもそのことに気付いていたらしく、何も言わずに首を振ると「そのゆっくりゃのうでをちょうだい」と言った。 お兄さんはまりさの言うとおりにゆっくりゃの右腕を千切って差し出した。 「うっめ、めっちゃうめぇ!」 その後、母まりさが美味しいゆっくりゃの右腕に夢中になっているのを邪魔しないように、3匹の子どもの分重さの増したゆっくりゃを抱えて、森の奥へと向かっていった。 「おじさん、まりさにもゆっくりゃのうでをよこすんだぜ!」 結論から言えば、このまりさはゲスまりさだろう。 一つ、他人への最初の呼称がおじさんである。 一つ、出会いがしらにモノを要求してくる。 一つ、自分が物を貰う立場の癖に「よこせ」と抜かしている。 一つ、語尾に「だぜ」を用いている。 これだけの条件を満たしているまりさは大体ゲスと考えて差し支えないだろう。 「まりさ君、きみはおなかがすいているのかい?」 「そうだぜ!だからゆっくりしないでまりさにたべものをよこすんだぜ!」 「断る」 そう言った変態お兄さんは首と股間にぶら下がったイチモツを横に振ると、さっさと森の奥へ進んでいく。 しかし、さっきのまりさはしつこく追いすがって来た。 「ごちゃごちゃいわずにまりさにたべものをよこすんだぜ!」 「・・・・・・君は自力で取れるだろう?」 「あたりまえだぜ!まりささまをなめるんじゃないぜ!」 「じゃ、要らないじゃないか?」 「それはそれ、これはこれだぜ!」 どうやらなかなかに年季の入ったゲスらしい。 「でも、俺には君に食べ物をやる理由がないんだよ」 「だったら、まりさのきょかなしにこのもりにはいったことをゆるしてやるぜ!」 「ほう?このもりにはいるのにはきみのきょかがいるのかい?」 「あたりまえだぜ!このもりもこのもりのものもぜんぶまりさのものなんだぜ!」 まりさはもここまで図々しいのは珍しいんじゃないかと思うようなことを口にするが、お兄さんは適当に聞き流す。 その時、不意にあることが気になったので尋ねてみた。 「君、家族は?」 「まりさはここうのおうじゃだぜ?そんなのいたらゆっくりできないぜ!」 「じゃあ、すっきりしたけいけんは?」 「はっはっは、そんなのかぞえきれないほどあるぜ!」 「じゃあ、さっき俺が食料をあげたまりさとは?」 「もちろん、すっきりさせてやったことがあるぜ!」 「こどもをうんだけいけんは?」 「そんなあぶなくてばかなことするわけないんだぜ!」 決して長くないやり取りだったが、変態お兄さんはこいつが相当のゲスであり、一切の同情も遠慮も必要ない相手だと確信し、お仕置きモードに移行した。 ずっと抱えていたゆっくりゃを地面に置き、ゲスまりさに手招きする。 「やっとまりさにたべものをみつぐきになったんだね、おじさん!」 自分は食べ物をもらえて当然と思っているまりさは一切警戒せずにゆっくりゃのほうに向かってくる。 一方のゆっくりゃは「たべられだぐないいいいいい!!」と叫びながら必死で逃げ回ろうとする。 が、先ほど放り込まれた子まりさたちが体内でゆっくりしているせいか酷く体が重い。その上、子どもたちが具に接触した拍子に激痛が走る。 「いだいいいいいいいいいい!!」 動こうとする度に、また何もしていなくても襲ってくる痛みのせいでゆっくりゃは見じろき一つできなかった。 「ゆっへっへ、まりさからにげられるとおもってるのかだぜ?」 と、まりさはゆっくりゃの眼前で余裕の笑みを浮かべる。ここまで上手くことが運ぶとは変態お兄さんも思わなかったが、これはこれで渡りに船。 そんなわけで隙だらけのまりさを上から押さえつけると、これまた痛みで隙だらけのゆっくりゃの顔に密着させ、激しく振動を与える。 確か体つきでもこの方法で妊娠できたはず。うろ覚えの記憶を手繰り寄せながらお兄さんはひたすら2匹に刺激を与え続ける。 「ゆっゆっゆっゆっゆ・・・!」 「う、うううううぅぅぅううう・・・!」 「はぁはぁ・・・ゆっくりゃ~、そのぶさいくなしもぶくれがおに、はぁ・・・まりさのぺにぺにをぶちこんであげるぜええ・・・!」 「ううう、いだいーーーー!!」 「はぁ・・・まだまりさはなにもしていないのに、ゆぅ・・・はぁ・・・いたいなんて、ゆぅ・・・とんだへんたいだぜぇ・・・!」 ただ振動を与えているだけなのに、顔いや体中から変な粘液をだらだらしたたらせながら勝手に昂って行く2匹。 もうそろそろ始めても大丈夫だろう、と判断したお兄さんは2匹を思いっきり密着させた。 「ゆぅ・・・!さすがゆっくりゃだぜ。ゆぅ・・・うんどうしんけいだけがとりえなだけあって・・・ゆぅ、ほかのやつらとは、まんまんのしまりが・・・はぁ、ちがうぜ・・・!」 研究者によると言葉責めのつもりらしい。卑猥な言葉で相手のみだらさを強調して堕落させているんだとか。 人間だったら殴られても文句の言えない台詞だと思うんだが、どうやらゆっくりの場合はこれで十分らしい。 「う゛!?う゛う゛う゛っ!?やべ、やべでええええええええええ!!?」 痛がりながらもその中に嬌声が混ざっている。どうやら体は素直だったらしい。 「んほおおおおおおおおお!すっきりーーーー!!」 「うぎゃあああああ!いっぢゃうううううう!!」 やがて絶頂に達した2匹は同時に奇声を上げると、互いに動きを止めてぜぇぜぇと呼吸を整える。 そして受けに回ったと思われるゆっくりゃを見てみると、頭には早速茎が生え始めていた。 「ゆう!なかなかのまんまんだったぜ!」 と、ニヒルな(と本人は思っているであろう)笑みを浮かべると、さっきまで交尾していた相手の腕に齧り付いた。 どうやら絶頂に達してなお当初の目的を忘れていなかったらしい。 「うぎゃああああああああああああ!!」 腕を食い千切られたゆっくりゃは絶叫を上げる。元々衰弱していた上に、さっきの交尾で体力を消耗してしまったため、抵抗する力が残っていないようだ。 しかし、まりさがゆっくりゃの腕に舌鼓を打とうとしたとき、またしてもお兄さんに頭をつかまれ、激しい振動を与えられる。 勿論、もう一方の腕ではゆっくりゃに対しても頭の茎が取れない程度に容赦なく振動を与えている。 「に、にどもするきはないん・・・ん、ゆっ・・・ゆぅ・・・」 「はっはっは!せっかくだからお兄さんも交えて3Pしようぜ!」 朗らかに微笑むお兄さんのブツはちょっとした鈍器の如く頑丈になり、ちょっと信じられないほどに怒張していた。 そうして、また2匹が昂ってきたところでさっきと同じように顔を密着させる。 すると、どんなに疲れていても、どんなに飽きていても体が勝手に動いてしまうのだ。嗚呼、悲しきは野生の本能。 「ゆぅ・・・!さすがゆっくりゃだぜ。ゆぅ・・・うんどうしんけいだけがとりえなだけあって・・・ゆぅ、ほかのやつらとは、まんまんのしまりが・・・はぁ、ちがうぜ・・・!」 さっきと全く同じ台詞しか口にしないあたりにボキャブラリーの貧困さが伺える。 が、今のお兄さんにとってはそんなことはどうでもよかった。 互いに快感を高め合う2匹を尻目に彼はゆっくりゃの体のほうのまんまんにはち切れんばかりに男根を深々とねじ込んだ。 「うぎゃああああああああああ!?」 まだ、叫び声を挙げる元気が残っているらしい。その事実にお兄さんはにっこり。 「それだけ元気があれば大丈夫だね!ほ~れ!ほれ!ほれ!」 ゆっくりゃの太ももをむんずと掴んだお兄さんは挿入したまま立ち上がると遠慮なく腰を振り始めた。 「ゆっゆっゆっゆっゆ・・・!」 一方のまりさも良い感じの楽しんでいるらしい。なかなかのハイペースで全身を震わせていた。 「うっ、ぎゃっ、xbんけsっでwんhつkんmc!?!?」 しかし、双方から激しく責められているゆっくりゃは訳の分からない音声を発しながらびくびくと痙攣している。 「・・・・・・!?こ、これは・・・」 しばらく、ゆっくりゃ相手にピストンしていたお兄さんは驚愕した。どうやらゆっくりゃの中の子まりさがぺにぺにを刺激しているらしい。 まむまむと子まりさのフェラが奏でる二重奏が否応なしにお兄さんに激しい快感を与える。 「くっ・・・はっ、ふおおおお・・・これは長く持ちそうにないな・・・」 見ると、まりさもそろそろ絶頂間直といった感じで、ゆっくりゃに関しては色んな意味でもう限界といった様子だった。 「これがスパートだ!!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!・・・」 「ゆっゆっゆっゆっゆっゆ・・・いぐうううううう・・・」 「ぎゃっ!・・・ぎゃ!いっぐううううううう!?」 最後の一発。お兄さんは全力でゆっくりゃに腰を打ちつける! 「ふぉおおおおおおおおおおお・・・・!!」 「んほおおおおおおおお!すっきりいいい!!」 「いぐううううううううううううううう!!」 そうして2匹と1人は同時に果てた。 その後、まりさはお兄さんの手によってゆっくりゃと更に8回も交尾する羽目になった。 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・もうしばらくはすっきりしたくないぜ・・・」 合計10回もすっきりしたまりさは流石にぐったりしていて、もう一歩も動けないといった様子だった。 一方、元々疲弊していたゆっくりゃはもはや虫の息。しかし、頭に生えた10本の茎が容赦なくゆっくりゃから養分を奪う。 しかし、当初の目的はまりさにお仕置きをすること。今までの行為はあくまで下準備に過ぎないのだ。 全裸の変態お兄さんは背中のリュックから餡子の缶詰と小麦粉と水とナイフを取り出し、 まず、小麦粉を水で溶かして適当に皮を作る。それから皮の中に餡子を放り込んで、更にその中に手近な石ころを入れる。 その作業を繰り返して握りこぶし大の饅頭を5つほど作った。ただし、この饅頭は皮をしっかり閉じずに一箇所だけ餡この出し入れを出来る場所を残して。 それからぐったりしているまりさに近づくとナイフで後頭部の皮を引き裂く。 「ゆぎゃ!?おぢさん、いだいぜ!なにするんだぜ!」 当然抗議してくるが、そんなものは無視して同じように五箇所ほど皮を引き裂く。 それが済んだら今度はさっき用意しておいた饅頭の餡子の出し入れをするための場所と引き裂かれた後頭部を接着する。 勿論、5箇所とも何かの拍子に外れてしまわないように慎重にかつ丹念に。 「ゆ!?ゆぎいいいいいいいい・・・!!?」 やはり修復作業だろうとなんだろうと傷口に触れられれば痛いらしく、まりさは白目を剥いて泡を吹いている。 もっとも、下手に暴れられないのは好都合なのでさっさと作業を済ましてしまおう。 これで作業の第一段階は完成。後頭部に握りこぶし大のこぶのあるゆっくりまりさが完成した。 「ゆ・・・ぎぃ・・・ゆ!?おじさん、なんでまりさにいたいことするの!そんなおじさんはゆっくりしね!」 次の作業の準備をしているとまりさが目を覚まし、元気良く罵声を浴びせてくる。痛い目にあわされておいて恐怖心を覚えない辺りがいかにもゆっくりらしいといえる。 「なあ、腹が立つんならお兄さんをやっつけてごらん?」 「ゆ!ばかだね、おじさん!まりさにけんかをうるなんていのちしらずにもほどがあるんだぜ!」 そう言って、勢い良くお兄さんに飛び掛ろうとするまりさ。しかし、想像していたほど勢い良く飛びかかれなかったためにお兄さんまで届かず、その上何故か後頭部から落下してしまった。 「ゆぎゃああああああああああああ!!」 しかも、尋常じゃなく痛そうだ。もっとも、頭の中に石を埋め込まれているのだから当然だろう。予想だにしない激痛にのた打ち回っている。 「ゆ!?!ゆぎいいいいいいいいいいいい!!」 が、そののた打ち回りが災いした。自分ではまだその存在に気付いていないこぶ。しかし、その中身が餡子であった以上もう体の一部として癒着してしまっている。 その体の一部を知らず知らずのうちに地面に激突させてしまっていた。 お仕置きなのでしばらくそのまま放置してもかまわないのだが、今回の本当のお仕置きはこれから始まるのだからあまりのんびりもしていられない。 白目を剥いて転がっているまりさを押さえつけたお兄さんは、下手に動き回られないように、それでいて餡子がはみ出ることのないように脚部をナイフでめった刺しにする。 「ゆっ!ぎゃ!ぎぃ!ゆぐ!ゆぎぃ!ゆごっ!がっ!ゆっぐ!」 あまりの痛みに再び泡を吹き始めるが、執拗に刺され、その痛みが意識を無理やりこちらに引き止めるので気を失うことも出来ない。 その執拗な刺突が終わった頃にはまりさの顔は涙でぐしょぐしょに濡れてしまっていた。 これで暴れることは出来ないだろう。そう判断した俺は、今度は相変わらず虫の息のゆっくりゃを魔理差のそばまで引っ張ってきた。 そして、徐々に成長しつつある頭部の茎を折ってしまわないようにナイフで注意深く皮をえぐって引き抜く。 「う!?うぎゃ!?ぎゃ!?」 その痛みで一瞬朦朧としていた意識を取り戻すゆっくりゃだが、やはり再三にわたるお兄さんのお仕置きと交尾のダメージが相当大きかったらしく、殆ど抵抗する様子を見せない。 「よし、これでOK。移植するぞー!」 そういって気合を入れなおした変態お兄さんは、相変わらず泣きじゃくっているまりさの額よりやや上の部分にナイフを突き立てた。 「ゆっ!?ゆぎゃああああああああああ!!?」 案の定、痛みのせいで絶叫するがそんなものは無視してさっさとゆっくりゃから引っこ抜いた10本もの茎をそこにねじ込むと、小麦粉を練りこんで茎を固定した。 「よし、これで完了」 「ゆ!?なにごれえええええええええええ!!」 「ん?それは額の茎のことかい?それとも後頭部のこぶのことかい?」 「どっぢもだよおおおおおおおおおおお!!」 「はっはっは!そのこぶは子供をちゃんと産めばなくなるから安心すると良い!」 「いやだああああああああ!!ごどぼなんがいらないいいいいいいいい!!」 「でも、うかつに子どもを殺したりするとずっとそのこぶは取れないぞ!はっはっはっはっはっは!」 「ゆう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!?」 よし、お仕置き完了。そう呟いた変態お兄さんは相変わらずへばっているゆっくりゃを抱き上げると更に森の奥深くへと進んでいった。 (多分続く)? ---あとがき--- 書き込めないのってストレスたまる。 そんなわけで、変態お兄さんを書いてみました。 ただ、ちょっぴり虐待要素が濃い気もしますが、そこはご愛嬌ということで。 byゆっくりボールマン 【作品一覧】 ゆっくりいじめ系322 ゆっくりボール 虐 道 無 阿求×ゆっくり系8 ゆっくりボール2 虐 道 ゆっくりいじめ系353 ゆっくりボール3 虐 環 無 ゆっくりいじめ系357 ゆっくりボール3-2 虐 環 捕 無 ゆっくりいじめ系365 ゆっくりボール3-3 虐 制 無 ゆっくりいじめ系375 ゆっくりボール4 虐 家 捕 無 ゆっくりれみりゃ系いじめ31 ぷっでぃ~ん天国 虐 捕 無 ゆっくりいじめ系401 びりゃーど 虐 家 道 無 その他 ゆっちぇす そ ゆっくりいじめ系412 必殺コンボ? 虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ36 ゆっくりぼーる5 虐 家 道 ゆっくりいじめ系436 ゆっくりみだら1 そ 家 性 無 ゆっくりいじめ系438 ゆっくりみだら2 そ 家 性 無 ゆっくりいじめ系442 ゆっくりみだら3 そ 家 性 無 ゆっくりいじめ系448 ディスコミュニケーション そ 無 ゆっくりいじめ系458 ゆっくりみだら4 そ 家 性 無 ゆっくりいじめ系484 鬼意さんVSドス 1 虐 ゆっくりいじめ系485 鬼意さんVSドス 2 虐 性 ゆっくりいじめ系486 鬼意さんVSドス 3_1 制 ゆっくりいじめ系487 鬼意さんVSドス 3_2 虐 ゆっくりいじめ系500 ゆっくりみだら5 虐 無 ゆっくりいじめ系513 ゆさくや1 ゆっくりいじめ系525 ゆさくや2_1 ゆっくりいじめ系526 ゆさくや2_2 ゆっくりいじめ系529 ゆっくりみだら6 ゆっくりいじめ系559 ゆさくや3 虐 制 家 ゆっくりいじめ系573 ゆさくや3.5 虐 そ 無 ゆっくりいじめ系582 淡々とゆっくりを尾行してみた そ 家 環 無 ゆっくりいじめ系589 淡々とゆっくりを尾行してみた 2 虐 環 家 無 ゆっくりいじめ系597 虐待おばば 虐 無 ゆっくりいじめ系602 淡々とゆっくりを尾行してみた3 虐 環 家 捕 無 【不掲載分】 ゆっくりれみりゃ系いじめ33 妊娠ゆっくりゃいじめ 虐 無 このSSに感想を付ける
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注意書き ぬるめです。 笛吹き男とゆっくり あるところにとても不思議な笛を持った男がおりました。 その男が笛を吹けば病人はたちまち元気になり、罪人は改心し、動物はみな争うことをやめました。 今日も男は皆を幸せにするためいろんなところを旅します。 そんな男の前に一匹の傷ついたゆっくりが出てきました。男は聞きました 『いったいどうしたんだい?』 するとゆっくりは答えました。 「おにぃぃざぁぁぁん!!でいぶの、でいぶのおぢびぢゃんだぢが、まりざがぁぁぁぁ!! ねずみざんにだべられぢゃっだのぉぉぉぉぉぉぉ!!ゆぅぅぅぅぅ!!」 このれいむの話よると最近れいむの所属する群にネズミがやってくるようになったそうな。 最初はネズミも少数だったし群にはドスもいるので何とかなったが、やってくるネズミの数はだんだん増えていき、ついにはドスでも対処が仕切れないほどになった。 今群のゆっくりにできることは硬く入り口を固め、ぶるぶる震えながらネズミが去るのを待つことのみなのだとか。 そして昨夜、ついにこのれいむとその番まりさのおうちにネズミが侵入した。 おうちにはこの2匹と5匹の赤ゆっくりが居たそうだがれいむ、まりさの善戦むなしく赤ゆっくりは全滅。その後 なんとかまりさが囮になってれいむは逃げ出すことに成功したのだとか。 そして朝になっておうちに戻ってみるとそこには無残に食い殺されたまりさの皮と帽子。そして赤ゆっくりのものと思われるリボンと帽子が転がっていた。 れいむはドスに仇を討って欲しいと頼んだが小さく、強い歯を持ち、大群で襲ってくるネズミには力はあっても動きの遅いドスでは太刀打ちできない。 なので悲しいだろうが耐えて欲しいとの事だった。しかし納得できないれいむは群を飛び出した。 しかし飛び出したはいいが一匹でどうにでもなるものでもないことはいかなれいむにでも理解できたらしい。 そして途方にくれているところにこの男が現れたということだった。 ゆっくりがこういったことで滅ぶことは自然界では珍しくない。 力も弱く、足も遅い、しかし栄養価は高いゆっくりは雑食性の動物にとっては格好の獲物なのである。 「おにいさん、おねがいします!!れいむの、れいむのおちびちゃんたちとまりさのこどもたちのかたきをとってください!!」 男はれいむの言葉にいたく感動しました。子を思う親の心、それは男にとって何物にも変えがたい美しいものだったのです。 しかし、心の優しいこの男にネズミを殺すことはできません。なので殺すことはせず少し遠いところに移動してもらうことにしました。 その日の深夜、男は群のドスに許可を貰い群で一番大きな洞窟の中で息を潜めていました。 ネズミは大変用心深い生き物です。すこしでも群に変わった様子があってはいけないのです。 ガサガサッ・・・ガサガサッ・・・ なにかが動く音が聞こえます。 「ゆ!ねずみさんだよ!!」 どこかのゆっくりが叫びました。 男は岩の陰から様子を伺います。するといるわいるわ、何百匹というネズミがひしめき合ってまるで黒いじゅうたんのようです。 男は急いで笛を取り出すと精神を集中させ、曲を吹き始めました。 ♪~~♪~♪~~♪♪~♪~ なんともいえない美しい音色が森に響き渡ります。 その音につられネズミ達も行進を止め笛の音を聞き入っています。無論ゆっくりたちも。 そして男はそのまま歩き始めます。するとネズミ達も音に釣られて歩き始めました。 しかし、どういう仕組みなのかわかりませんがゆっくりたちはそのまま眠ってしまいました。 そしてだんだんとゆっくりたちの群からネズミ達を遠ざけていきついにはネズミ達を他の森につれていってしまいました。 朝になって男が森に戻りゆっくりたちにそのことを伝えるとゆっくりは男に深く感謝した。 「おにいさんありがとうね!!これでれいむもゆっくりできるよ!!ところでれいむはおなかがへってるよ!!おかしちょうだいね!!」 「おにいさんはすごいんだぜ!まりささまのこぶんにしてあげてもいいんだぜ!!」 「おにいさんはとってもとかいはね!!とかいはなありすがともだちになってあげても・・・い、いいわよ!!」 次々とお礼の言葉を述べるゆっくりたち。 そのなかには当然あのれいむいた。 「おにいさん、おにいさんのおかげでゆっくりすることができるよ・・・まりさもおちびちゃんたちもかえってこないけどれいむはまりさたちのぶんもゆっくりするよ・・・ゆぅぅぅぅ!!」 ドスも男に感謝の言葉を述べ、しばらくここにいてほしいと男を誘った。 しかし男は元々の目的地に行かねばならなかったので丁重にお断りした。 『ゆ、それはとてもざんねんだよ。またちかくにくることがあったらあそびにきてね!!ドスはおにいさんをかんげいするよ!!』 「「「「「ゆっくりまってるよ!!!」」」」」 男はとてもいい気分で群を去った。 森から少し行くと男は町に着いた。どうやらここが困りごとの有る町のようだ。 町に入るとさっそく町長が男を出迎えた。男は尋ねる。 『いったいなにがあったんですか?』 すると町長は歯切れ悪くこう答えました。 「ええ、笛吹きさん。実は困ったことがあるにはあったんですが最近ではめっきりその被害が収まりまして。それで~その~・・・」 なんと、笛吹きの男が町に来るまでに困りごとは解決していたのです! ああ、なんということでしょう!ここまで何日も歩いてきたのに!! しかし優しい男はここまでの苦労などなかったかのような笑顔を浮かべ 『町長さん、お気になさらないでください。僕はみなさんが幸せならそれでいいんです。それが幸せなんです。』 と言った。 町長もつられて笑顔になりこう言った。 「笛吹きさん、ありがとうございます。せっかくここまできていただいたのでささやかですが宴会を用意しております。 今日は楽しんでいってください。」 その日は村中で大賑わいだった。ご馳走とまではいえないまでも心の篭った料理、陽気な男、そして女達の踊り。 そしてなにより男の笛が場を盛り上げていった。その日は皆多いに飲み、そして食べた。 そして次の日。 男が用意された宿の寝床から起きるとすでに日は高く上っていた。どうやら昨日飲みすぎたようだ。 宿の窓から外を見ると町の人もなにやら忙しそうに動き回っている。 いや、何かおかしい。どうにも皆いつもの仕事風景と言うよりはなにか不測の事態が起きたような慌てっぷりである。 コレは何かあると男は素早く着替えた。 すると調度いいタイミングで町長がやってきた。 「笛吹きさん、大変です。すぐ町の入り口までお越しください。」 どうやらかなりの大事のようだ。一体なにがあったのでしょうか。 男が町の入り口に着くとそこにはたくさんのゆっくりがおりました。大きなドスもいます。 男は言います。 『君たち、ここは人間の町だよ。早く森にお帰りなさい。』 しかしゆっくりたちは 「ゆふん、そんなのしらないよ!ばかなにんげんさんはさっさとまりさたちにごはんをもってきてね!!」 と、聞く耳を持ちません。 そこに町長が男に声をかけます。 「笛吹きさん、こいつらは悪いゆっくりです。最近は見かけなくなったとおもったのにまたあらわれたのです。 力づくで食べ物を持っていこうとするんです。どうか退治して下さい。」 そう、町の人が笛吹き男に頼もうとしていたのはゆっくりの駆除だったのです。 しかし、優しい男は何とかゆっくりを説得しようと頑張ります。 『君たち、町の人が困っているじゃないか。今すぐに森へ戻りなさい。そうすれば私もこの人たちも酷いことはしないから。』 しかしそんな優しい男の言葉などゆっくりにはどこ吹く風。 「うるさいんだぜ!!それにひどいめにあうのはにんげんさんなんだぜ!!それがいやならはやくごはんをだすんだぜ!!」 どうやら酷いゲスの群だったようです。いくら説得しても言うことを聞いてくれません。 仕方ないので男はいつものように遠くに連れて行くために笛を構ました。 すると、 「ゆ、そのふえさんは・・・あのときのおにいさん?」 「「「「「ゆゆゆっ!!」」」」 なんとこのゆっくりたちは昨日男が助けたゆっくりたちだったのです。 そのなかにはあのれいむもおりました。 「おにいさん、ちょうどよかったよ!!このじゃまなにんげんさんたちをきのうのねずみさんみたいにどっかにやっちゃってね!!」 男はショックでした。 やさしい家族思いのれいむだと思っていたのにまさかこんなゲスだったとは。 しかし男は話しかけます。 『君たち、他の人を傷つけるというのはとても悲しいものなんだよ。君たちだってネズミに子供や仲間を殺されて悲しかっただろう?』 しかしれいむはこう言います 「ゆぎぃぃぃ!!れいむたちをあんなゆっくりできないねずみさんといっしょにしないでね!! それにかわいそうなれいむをたすけるのはとうぜんだよ!!そんなこともわからないの?ばかなの?しぬの?」 ヤレヤレ、 男はため息をつき笛をかまえました。 「ゆ、おにいさんやっとれいむたちのいうことがわかったんだね!!さっさとそふえさんでにんげんさんをどっかにつれていってね!!」 れいむがなにかいっていますが男は気にもせず笛を吹き始めます。 ♪~~♪♪~♪~♪~~♪~ 男の自慢の笛は今日もすばらしい音色です。 「ゆふぅ~・・・おにいさんのふえさんはとってもゆっくりできるよぉぉぉ・・・」 ゆっくりも人間もとても満たされた表情です。 そして男はおもむろに森のほうへ歩き始めました。すると続いてゆっくりたちも男に続いて跳ね始めます。 それに気づいたれいむや他のゆっくりは慌て始めます。 「ゆ!おにいさんちがうよ!!れいむたちじゃなくてにんげんさんをどっかにつれていってね!!」 「やめるんだぜ!!さっさとまりささまたちをまちにもどすんだぜ!!」 「こんなのぜんぜんとかいはじゃないわ!!さっさともどしてね!!」 『ドスもおこるよ!!にんげんさん!!早くもどさないとドスパークをおみまいするよ!!』 それを聞いた男は急に曲を変えました。 ♪ーー!!♪♪!!♪ー!!♪♪♪!! それは今までのゆっくりとした曲ではなく、まるで臓腑がシェイクされるような錯覚をおぼえるほど大音量の激しい曲でした。 「ゆぎゃぁぁぁっぁぁっっ!!おっおにいざん!!や、やめっ!!ゆぶげぇぇぇぇ!!」 「ゆびょびょびょびょびょびょびょびょびょびょびょびょ!!」 「はげじずぎるわぁっぁっぁぁぁ!!どがいはじゃなぃぃっぃいぃぃ!!」 『どすもぎもぢわるぃっぃぃぃぃぃい!!エレエレエレエレエレエレエレレレレレレ!!』 あまりの衝撃にゆっくり達は次々に中身を吐き出し始めます。 しかしその足はいっこうに止まることはありません。 ほとんど皮になったゆっくりもぺらぺらになりながらもおにいさんの後を着いて来ます。 そしてそのまましばらく歩くとふと男は立ち止まりました。 その頃にはまともに話せるようなゆっくりはほとんどいませんでした。 死んでこそいないもののほぼ虫の息です。 「なんでごごんなごどぉ・・・」 「ゆっぐりでぎないおにいざんはざっざどじねぇ・・・」 「どがいはじゃないぃ・・・ごのいながもの・・・」 『むれのみんながぁ・・・ドスがゆっぐりざぜるはずだっだのにぃ・・・』 おとこは言います。 『君たちは自分がゆっくりすることしか考えていない。昨日は家族思いのれいむのため貪欲なネズミから君たちを救った。 しかしそれは間違いだった。だからここに連れて来た。後は君たちの好きにするといい。』 そういって男は立ち去りました。 『ゆっぐ・・・みんなぁ・・・だいじょうぶぅ・・・』 なんとか動くことのできるドスが他のゆっくりに話しかけます。 「どずぅ・・・だずげでぇ・・・」 「どずぅ・・・あでぃずのとがいはなかみのげがぁ・・・」 どうやらしんではいないようだ。 『みんな、いまはゆっくりしていてね・・・そのうちみんながげんぎになっだらあのまちをおそっでみんなでおいしいものをたべようね・・・』 「そうだねどず・・・あのにんげんざんもごろじでね・・・」 「どずぱーぐでやぎづぐぢでやってほじいんだぜ・・・」 『そうだね・・・だからみんなはやぐげんぎになっで・・・ゆ"っ!?』 ここになってドスが自分達を見つめるなにかの視線に気づいた。 良くは見えないが何か黒くて小さいものがたくさんいるように見える。 一体なんなんだろう?ドスの疑問はすぐ解決することになる。 ガサガサッ・・・ガサガサッ・・・ 「「「「「「「ゆ!ゆぎゃあああああああああ!!ねずみざんだぁぁぁぁっぁぁぁ!!」」」」」」」 そう、ここは昨晩男がネズミを連れて来た場所なのである。 『みんなにげでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』 ドスは叫びます。 しかしここまで傷つきながら跳ねてきたゆっくりにそんなことができるわけがありません。 あっというまにネズミたかられたゆっくりたちはただ食べつくされるのみだった。 「ゆぅぅっぅぅぅぅ!!やべでぇぇええええええ!!れいむはおいしくないぃぃっぃぃぃいい!!」 「やめるんだぜ!!まりささまはおいしくないからあっちのれいむをたべてね・・・ああああどうじでごっぢぐるのぉぉぉぉ!!」 「やめてね!!しんのとかいはならこんなことはしないのよ!!やめでっでいっで・・・ゆぎょぉぉぉぉぉぉぉお!!」 『れいむぅぅぅ!!まりざぁぁぁぁ!!あでぃずぅぅぅぅぅ!!やべろぉぉぉぉ!! はやぐあっぢいげぇぇぇぇ!!』 ドスがドスパークを大きく口を開けます。しかしそこに大量のネズミが押し寄せてしまいドスパークどころか口を閉じることすらできなくなってしまいました。 『ふっ、ふがふが!!ふがふがふっがふがふが!!(やっ、やめてね!!ドスはおこってるんだよ!!)』 そしてねずみたちはそのままドスの体を食い尽くしてしまいました。 『ふぎぅあぁぁぎぎぎぃぃぃぁぁぁあああゆぐぁっ!!ふぎっぎいやぁぁあぁぁ!!』 どうやら他の森の動物達も甘いにおいにつられて集まってきたようです。 これで一匹たりともゆっくりが逃げることは無いでしょう。 しばらくするとたくさんのゆっくりたちがいたそこには少しばかりの黒いシミと大きくてぼろぼろの帽子。 そして様々な色と形のちいさな飾りしかありませんでした。 男は町にもどりゆっくりを退治したことを伝えました。 町の人は大喜び。あらためて笛吹きの男に感謝の言葉を伝えたのでした。 そして後日男が再び出ることになると皆悲しみ沢山のお土産を持たせてくれたのでした。 男はかばんをはちきらせんがばかりにぎゅうぎゅうにして町の人に感謝しながら町をあとにしました。 男はとてもいい気分でした。 そして少し歩くと茂みから何かが飛び出してきました。 「ゆっくりしていってね!!!」 それはゆっくりれいむでした。 男はなにもいわず笛を構えます。そしてまた曲を吹きます。 ♪~~♪♪~♪~♪~~♪~ 「ゆぅ~なんだかゆっくりできるよぉ~・・・」 そのままれいむは群のほうまで跳ねてきてしまいました。そして男の笛につられ沢山のゆっくりが出てきます。 「ゆ~とってもゆっくりできるね~・・・」 「ゆ~ゆ~ゆゆ~♪」 そしてそのまま男は歩き始めます。 「ゆゆ!おにいさんまってね!!ゆっくりついていくよ!!」 「ゆ~おにいさんゆっくりうごいてね~♪」 そしてしばらく男が歩くとそこでぴたりと歩を止めました。 しかしゆっくりたちの足はとまりません。 「ゆ?あしがとまらないよ。」 「ゆ!ほんとだよ!!おにいさんふえをとめてね!!ゆっくりできないよ!!」 そしてその先にはそこそこ大きな池があります。 「ゆああああ!!とめてえええええええ!!れいむがとけちゃううううう!!」 「いけにおちたらゆっくりできないいいいいいい!!はやくとめてねぇぇぇぇ!!」 しかし男の笛は止まりません。そしてゆっくりたちは次々と池に落ちていきました。 「やだぁっぁぁぁぁ!!でいぶのがらだがぁぁぁぁぁ!!もっ・・・ゆっぐり・・・じだがっだよぉぉぉぉ!!」 「だ、だずげ!!おにいざんはやくそっちにあげ・・・ぶくぶくぶく。」 全てのゆっくりが池に落ちたのを見届けると男は演奏をやめました。 その時の笛吹き男はとてもいい笑顔をしていました。 あとがき 童話風の話を書きたかったんですがまだまだですね。 楽しんでくれた方がいれば嬉しいです。 ところでどうでもいい話なんですがドスの放つ光線ってドスパークなんですかね?それともドススパーク? SS見てると両方あるので少し気になったんですが・・・まあどうでもいいですね。 作者 甘党 今まで書いたもの ゆっくりコールドスリープ ゆっくりを効率的に全滅させるには。 ユマンジュゥ きれいなゆっくりの作り方 ゆっくり達のバザール ゆっクエ あるゆっくり達の冬篭りと甘い罠 ラジコンうーぱっく
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目次 ゆっくり逃走中駅伝とは?? 過去に行われたゆっくり逃走中駅伝第1回ゆっくり逃走中駅伝 #ゆっくり逃走中駅伝2023第1.5回ゆっくり逃走中駅伝 #ゆっくり逃走中駅伝2023GW 第2回ゆっくり逃走中駅伝 #ゆっくり逃走中駅伝2024 第3回ゆっくり逃走中駅伝 #ゆっくり逃走中駅伝2025 詳細は後日記載します ゆっくり逃走中駅伝とは?? あさぞらが考案、主催したゆっくり逃走中の大企画。 各ゆっくり逃走中投稿者が、往路(1日目)と復路(2日目)に分かれて動画を投稿し、襷を繋いで最終走者(最終投稿者)まで連続して繋いでいくのが醍醐味となる企画。 第一回はあさぞらが運営を単独で行われた。 第二回以降はあさぞらが引退するため、また運営を円滑にするため複数運営体制がとられるようになった。 なお、あさぞらは第二回駅伝終了後に引退を撤回したため第三回以降は再び指揮を取る。 当初、ゆっくり逃走中駅伝が開催されたとき ①普段見に行かないような動画も見に行ってもらうきっかけを作ることで、新しい逃走者や投稿者の知名度を上げさせる ②投稿者同士、視聴者と投稿者同士が一丸となるもの ③プレミア公開の同時接続人数を増やすことでチャット欄を盛り上げる この3つを目的として行われた。 過去に行われたゆっくり逃走中駅伝 第1回ゆっくり逃走中駅伝 #ゆっくり逃走中駅伝2023 記念すべき第1回大会 18名の投稿者が参加予定だったが,3名が辞退。 ゆっくりライジングが緊急参戦した結果計16名の投稿者が参戦する運びとなった。 ※なお、2024年時点ではもっとも多くのゆっくり逃走中投稿者が参加したイベントとなっており、記録更新が待たれる。 ランディパンパースはこの中で唯一ゆっくり逃走中初投稿であった。 あきなすぎが3区と15区で往路と復路で1区間ずつ 瑞風ケイが11区と17区で復路2区間で出走した。 当初はゆっくりしょうちゃんが5区で出走予定だったが投稿の際に発生したアクシデントで急遽復路の10区で出走となった。 アンカーを務めたさくしゃは当時ゆっくり逃走中史上初となるプレミア公開同時接続数300突破を達成した。 第1回開催時のXの反応 往路 区間 投稿者名 参戦回数 タイトル 動画リンク 1区 虹猫けい 初 逃走中GAME TWO 幕張の新星 Part2 動画 2区 ゆっくりSPECIAL 初 逃走中06 ~ルナティックアイランド~ Part4 【ゆっくり逃走中】 動画 3区 あきなすぎ 初 ゆっくり逃走中02〜欲望渦巻くエリアAK〜 PART2 動画 4区 kakanamiちゃんねるっ! 初 東方逃走中〜少女達の空想物語〜 Part3 動画 6区 きたいや 初 すごくけんぜんできょういくてきなゆっくりとうそうちゅう 動画 7区 Yutamen 初 【ゆっくり逃走中02】 人工島に潜む黒い影 in東京・お台場 Part1 動画 8区 ゆっくり澄元 初 ゆっくり逃走中01 文化祭とハンター part.7 動画 9区 七海 初 逃走中01 ~幻想の街~ Part03 【ゆっくり逃走中】 動画 復路 区間 投稿者名 参戦回数 タイトル 動画リンク 10区 ゆっくりしょうちゃん 初 逃走中01~恐怖と愉快な幻想郷~ 最終回 動画 11区 瑞風ケイ 初 【逃走中特別短編】暗闇にひそむ悪夢のファンタジー 動画 12区 しんごくん 初 王国の逃走劇 Part01 現在非公開 13区 ランディパンパース 初 アメリカ横断シャーロック1853(ゆっくり逃走中) 動画 14区 あきなすぎ 2 ゆっくり逃走中02〜欲望渦巻くエリアAK〜 PART3 動画 15区 野良猫さん NTMT組 初 【チャンネル登録者750~810人突破記念】逃走中~ハンターと天の川の奇跡~ 第2話 動画 16区 KUKスタジオ 初 ゆっくり ✕ 逃走中 -ハンター始動- 前編 動画 17区 瑞風ケイ 2 夕焼けのハンターシティ Part03 現在非公開 18区 ゆっくりライジング 初 【ゆっくり逃走中02】駅に潜む影Part1 動画 19区 さくしゃ 初 ゆっくり逃走中08 ~アルティメット《夢の咲く島》~ PART13 動画 第1.5回ゆっくり逃走中駅伝 #ゆっくり逃走中駅伝2023GW 詳細はこちら 第2回ゆっくり逃走中駅伝 #ゆっくり逃走中駅伝2024 あさぞらが完全引退してから行われた第2回大会 運営陣も前回のあさぞら1人態勢から大きく変更となった中で参戦した投稿者は13名。 初参戦組が10名とフレッシュな顔ぶれとなった ホームページが作成されるなど新しい試みもあった 初ゆっくり逃走中投稿者は龍眼 大佐 当初、竜眼大佐は9区出走予定だったが投稿の際に発生したアクシデントで13区に変更となり自由なレインからゆっくりSPECIALまでの4人はそれぞれ1区間繰り上がりとなった。 第2回開催時のXの反応 往路 区間 投稿者名 参戦回数 タイトル 動画リンク 1区 ゆっくりKAI 初 【ゆっくり逃走中】島に現る強欲な14人 Part1~お金欲しさで強欲に行く者たち~ 動画 2区 ティス 初 ゆっくり逃走中05〜消えた子供〜part2 動画 3区 ゆき@YUKISUKE主催者 初 【ゆっくり逃走中03】絶望の公園編 動画 4区 しらのいPresents 初 ゆっくり逃走中05〜逃走成功への分かれ道〜 #8(最終回) 動画 5区 まなと 初 逃走中 ~ゲームマスターの思惑~ #4 【東方逃走中】 動画 6区 りんたろー。 初 ゆっくり逃走中02 潮騒と裏切りの波紋part5 動画 7区 もんもん 初 [ゆっくり逃走中3]〜交差する若葉色の光〜 part1 動画 復路 区間 投稿者名 参戦回数 タイトル 動画リンク 8区 新ゆっくりライジング 2 逃走中〜LASTGAME〜 動画 9区 自由なレイン 初 【ゆっくり逃走中00】〜始まりの15人〜Part2 動画 10区 Xin【ザン】【ゆっくり実況】 初 月から落ちる兎たち Part09 動画 11区 あきなすぎ 3 ゆっくり逃走中04〜真実と欺瞞の絡繰〜 PART2 動画 12区 ゆっくりSPECIAL 2 逃走中07 ~加太淡嶋の神隠し~ Part2 【ゆっくり逃走中】 動画 13区 龍眼 大佐【新人歌い手】 初 ゆっくり逃走中s01 ~ワンダフルシャインα~ 前編 動画 主催 KUKスタジオ Yutamen 補佐 もんもん ティス いのピー 瑞風ケイ 主将 瑞風ケイ 第3回ゆっくり逃走中駅伝 #ゆっくり逃走中駅伝2025 再建を掲げて行われる第3回大会 詳細は後日記載します
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;初SSに付き少々見苦しい点があるかも知れませんがご容赦を。 ;舞台は幻想郷ではありません。 ;鬼意山ではないので虐待はありません。 公園通りがかった時に鳩が交尾してたのを見たらつい書いてしまった。今は反省している。 ;書き終わってから思った事。鳩ってこんな喋ったり動いたりする様な得体の知れない物にものに近づかないような。 ;まぁゆっくりが出て暫く経つので餌という認識が定着したという事で。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 夜勤明けで帰宅する途中、何となく近くにある公園に足を運ぶ。 そこは都会には珍しく、比較的大きく緑の多い所だった。 適当にベンチを見つけて腰掛ける。 途中自販機で買った冷たい缶コーヒーをプシッっと開けて口にする。 朝の公園はまだ人も少なく、親子連れが二人と鳩達がまばらに居るくらいだった。 ふと、傍らの看板に目を向けると、注意書きがあった。 『ハトとゆっくりにエサをあたえないでください』 改めて辺りを見渡すと…あ、居たよゆっくり二匹。アレはゆっくりれいむとゆっくりまりさか。 バレーボール大の二匹は芝生の上で並んで空を見上げては「ゆ~」「ゆっくりぃ~」と、実にゆっくりしていた。 ゆっくりがこの世界に現れて早数年。ゆっくりブームも既に下火となって、殆ど見かけることは無かったのだが…珍しい。 俺もつられてではないが、何とはなしに空を見上げる。ビル街の中、ここだけは騒音や喧騒でなく、鳥の声等が支配していた。 まぁ長閑なもんだねぇ。コーヒーを含みつつ、ふとゆっくりに視線を戻すと、思わずコーヒー噴いた。 「ゆ゛ぅ!ま゛りざぁぁ・・・!」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ!い゛い゛よぉれ゛い゛むぅぅぅ・・・!」 オイオイオイ盛ってますよ朝っぱらから公衆の面前で。まぁ畜生だし仕方ないね。 「ママーあのゆっk」「見ちゃダメ!」 うわぁ親御さん気まずいだろうなぁ…。そそくさと離れていく。 しっかし悠長に交尾していて外敵に襲われたらどうするんだろうか?鳩の交尾なんか一瞬で終わるのに。 しかもやたら生々しい、見苦しい。いっその事石でも投げつけてやろうかと思ったが、大人気ない気がするのでやめておいた。 その内交尾も佳境に入ったようだった。 「イ゛グよおおぉぉぉぉぉぉれ゛い゛む゛ぅぅぅ!!!」 「ま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ンほおおおおおおおおぉぉぉっ!!!」 「「すっきりー!!」」 ピョーン!と二匹とも大きく飛び跳ね、とてもスッキリー!した表情でフィニッシュを決めた。…何だろうこの殺意は。 と、れいむの頭からみるみるうちに茎が伸び始め、幾つものゴルフボール大の赤ゆっくりが実っていく。う~ん、生命の神秘だなぁ。 そして交尾から数分も経たないうちに最初の一匹が生れ落ちた。 「ゅっくりしてぃっちぇね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 生れ落ちて初の挨拶を交わす親子。何とも微笑ましい光景だった。 「ゆ~すごくゆっくりとしたこだよ~」 「ゆゆ!さすがれいむとまりさのこどもだね!」 その後も赤ゆっくりはポロポロと生れ落ち、終いに10匹以上の赤ゆっくりに囲まれた二匹は幸せそうな笑みを浮かべていた。 と、そこに一羽のハトが近づいて来た。 「ゆ!トリさんもれいむたちのかわいいあかちゃんをみにきたんだね!」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 無論鳩に言葉など理解出来る筈も無く、構わずにヒョコヒョコと一匹の赤ゆっくりの前まで来ると、 …おもむろに啄ばんだ。 「ゆ゛っ!?」 余りの出来事にゆっくり達は一瞬凍りつく。鳩は赤ゆっくりをどんどん啄ばみ、嚥下していく。 啄ばまれた赤ゆっくりは既に顔の大半を失い、虫の息だった。 「もっちょ…ゅっぎゅり゛…ちたがっ…」 「あがちゃん二なにするのおおおおおおおおおお!!!?」 「まりざのあがぢゃんをがえぜええええええ!!!!!1!!」 親まりさは怒号と共に鳩に体当たりをするが、それをあっさりとかわして再び赤ゆっくりの残骸を啄ばみ始める。と、 バサバサバサバサバサバサバサバサバサ! クルッポークルッポークルッポークルッポークルッポー 「「「「「ゆゆっ!!!??」」」」」 餌に有り付いた仲間を見たのか、大量の鳩が集まってくる。 「ゆっくりぃぃぃぃ!!?」 「おかあちゃんたちゅけてええええ!!!」 親ゆっくり二匹は必死に追い払おうと体当たりをするが、ゆっくりの体当たりが翼のある鳩に当たる筈も無く。 「「「「ゆ゛っぎゅりぃぃぃぃ!!!!!!??」」」」 親ゆっくりが他の鳩へ飛び掛っている隙を突いて、赤ゆっくりが一斉に啄ばまれる。 「たゃべないでえええええ!!」 「いちゃいよ゛ぉぉぉぉぉぉ!!?」 「ゆぎゃっ!ぅべっ!」 「「どおおしてぞんなごどずるのおおおおお!!!???」」 親ゆっくり達は泣きながら狂ったように鳩達に飛び掛るが、全く効果が無い。そして、 バサバサバサ! 「お~、カラスまで飛んで来たよ」 思わず呟いてしまった。鴉は親れいむを爪でがっしり掴むと頭から喰らい始めた。 「ゆ゛ッ!!?ゆ゛ぎゃあああああああああああああああああ!!!!」 「でいぶをはな゛…ゆ"ぎぇあああああああああああああああ!!?」 2羽目の鴉が飛んで来ると、親まりさを掴み(以下略 う~む、弱肉強食の野生の世界は厳しいんだなぁ。しみじみと頷く。 残っていたコーヒーを飲み干すと、もう悲鳴も聞こえなくなった鳥だかりを横目に何故かスッキリとした心持で公園を跡にした。 このSSに感想を付ける
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ゆっくり実験・まりさ解体 やあ。僕は人里に住む普通のお兄さん。 最近、僕のまわりの連中が、ゆっくりゆっくりとうるさいので、僕もゆっくりに興味を持った。 ちょっと実験してみることにした。 「ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってね!!!」 テーブルの上で叫んでいるのは、金髪で黒帽子のゆっくり。 ゆっくりまりさというやつだろう。 大きさは逆さにした洗面器ぐらい。 森の奥のほうで見つけて、お菓子をエサに交渉した。 独身(っていうの?)だったせいか、簡単に箱に入ってくれた。 うちに連れてきてから、約束どおりお菓子をやって布団で寝かせたため、元気まんまんだ。 今日は三日目。すっかりなついてくれたので、そろそろ実験することにする。 僕はテーブルの前に立って、まりさを見下ろした。 「ゆっくりしていってね!!!」 さっきまで毛づくろいをしてやっていたので、とても上機嫌だ。 リズミカルにゆらゆらと体を左右に揺らし、それにあわせて歌うようにあいさつしている。 「ゆっくり! ゆっくりしていってね!!!」 「うん、ゆっくりしているよ。まりさもゆっくりしてる?」 「ゆっくり、ゆっくり!」 勝ち誇った顔でぴょん、ぴょんと軽く跳ねた。 ああ、ほんとにゆっくりという言葉が好きなんだなあ。 無邪気でかわいらしいけれど……無防備すぎる気もするなあ。 こんな生き物を今から**してしまうなんて、なんだか悪い気がする……いや、実際悪いことなんだな。 でもまあ、誰も止める人はいないから……やってしまうか。 「まりさ、ちょっと向こうを向いてくれる?」 「ゆ! ゆっくりむこうをむくよ!」 ぺったりテーブルに接した面を、むにむにと動かして、まりさは背を向けた。 僕の前にそびえる、ペットボトルぐらいの高さの黒帽子。 「お帽子取るよー」 「ゆ? おぼうしとるの?」 きょろきょろ振り向いて、まりさは不安そうに言った。 「おぼうし、だいじだよ! とらないでね!」 「だいじょうぶ、すぐ返してあげるから」 「ゆー、それならいいよ! でもゆっくりしないでかえしてね!」 帽子を取ってからかうのは、この三日で一番楽しい遊びだった。 しかし、それもいまは割愛。 帽子を取ってまりさの見えるところに置いてやってから、僕はまりさのお尻、っていうか後頭部を、軽く持ち上げた。 「いくよー」 「ゆ?」 ぐさっ。 後頭部の一番下。底との境目の部分に、僕は素早く果物ナイフを突き刺した。 もちもちした皮の手ごたえがした。ああ、ほんとに饅頭だ。 「ゆぎゃああああ!?」 まりさは金切り声を上げて飛び上がった。凄まじい声で、刺した僕のほうがビクッとした。 でも、無理もない。人間だっていきなり刺されたら悲鳴を上げるだろう。 「おにいざん、なに? なにじでるの!?」 「動かないでっ」 悪いと思いつつ、振り向こうとしたまりさを、片手でぎゅっと押さえつけた。 そのまま、サクサクとナイフを横へ滑らせて、まりさの底を切り取っていく。 「いだああぁぁ! いだいいだい、まりさちぎれちゃうよおお! やめてねおにいさんやめでね! やめで、やめないどまりざおごるよ!」 サクサクサク。四分の一回った。ほころびた裂け目から、ねろっと餡子が漏れ始める。 餡子が漏れたら失敗だ。僕はあわてて、押さえる手の力を調節した。 まりさは水揚げされた魚みたいに、猛烈にびたびたと暴れる。僕の手がぐいぐいと持ち上げられる。 「やめてっでいってるでしょおおお!!? どうじてやめでくれないのおおお!!? まりざっ、まりざちぎれぢゃうってばあああ!!!」 サクサクサク。あごの下まで来た。やりにくい。僕はテーブルをぐるっと回ってまりさの正面に来た。 カッと見開いた目に涙を溜めて、信じられない、という顔でまりさが必死に訴える。 「おにいざん、まりざだよお!? なかよしのまりさだよ!!! まりざがしんじゃってもいいの!!?」 「頼むからおとなしくしてよ、餡子出ちゃうよ」 僕が言うと、顎の下に目をやって、まりさは凍りついた。わなわなと震えだす。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! あんこでてるあんこでてるあんごででるうう! あんこっ、あんこでたら、まりさしんじゃうんだよおお!! だめっ、だめだってばああ、やめでねえええ?」 サクサクサク。顎の下を過ぎて、四分の三まで来た。まりさは餡子が出るのが怖いのか、もう動こうとしない。 僕は、まりさの叫びに、なんだかドキドキし始めていた。 こんな凄まじい悲鳴を聞いたのは初めてだ。こんな無力な悲鳴を聞いたのも。 メチャクチャにしてやりたい気分がすごく高まって、ちょっとアレな話だけど、ズボンの中が硬くなってきた。 「あ゛あ゛あ゛っ、あ゛あ゛あ゛あ゛っ」 なすすべもなくうめくまりさの前で、サクサクサクとナイフを動かし、出発点へ向かった。 サクッ。 到着。 まりさの底を、切り離した。 「ふう……」 僕は手を離し、ナイフを置いて、額の汗をぬぐった。まりさは「あ゛」の形に口をガッと開いたまま、ひくひく痙攣している。 「まりさ、まだ歩ける?」 呼びかけへの返事なのか、それとも単に逃げようとしたのかわからないけど、まりさは体の左側をグイッと動かそうとした。 その途端、ムリッと餡子がこぼれそうになり、まりさはビクッと動きを止めた。 「動ける、っていうか、試すことはできるんだな」 「あ゛あ゛あ゛……」 「ごめんよ、どうしても確かめたかったもんだから」 「あ゛あ゛……おにーざん、ひどいよ……」 涙をだくだくたらすまりさの後ろへ回って、今度はお尻の下端、っていうか皮の「すそ」に両手を差し込んだ。 「ゆ゛っ?」 めりめりめりめり。 僕は、まりさの金髪に覆われた後頭部の皮を持ち上げた。 ちょっとした毛布ぐらいの厚みのあるもちもちした皮が、めくれていく。 「ゆぎゃあああああ!!! やめでやめでやめでやめでやめで!!! まりざまりざまりざっ、めくれっ! めぐれぢゃううう!!!」 痛みと恐怖のあまりパニックに陥ったのだろう。 まりさは絶叫するとともに、ずりずりと前へ進もうとした。 ところが、底の部分は完全に切り離されているものだから、進まない。 ただ上部の皮と、中身の餡子だけが、前へ進もうとする。 「あっ、こら、だめだよ!」 そのままだとベチャッと崩れてしまいそうだったので、僕はあわてて片手をまりさの顔にかぶせた。 顎の下をつかみ、そちらの皮もめくりあげる。 めりめりめり、めりりっ。 「ゆびゃああああああ!! いだいめぐれらぎゃばわがが」 メチャクチャに動きながら混乱した叫びを発している、口のところまで、皮がめくれた。 さあ、ここからが見所だ。 メリメリッ! 口の上、鼻のところまで(ゆっくりに鼻はないっぽいけれど)、皮をむいた。 どうなるだろう? まだ動くかな? 子供のように胸がわくわくして、ズボンの中が痛いほど突っ張った。ああ、これは夜使えるかも。 「……ぁ…… ……」 餡子から剥がされても、数秒の間は口がぱくぱく動いた。 だが、じきに静かになった。 ということは―― 皮は本体じゃない、のかな。 僕は慎重に、前後左右からまりさの皮をめくりあげていった。 半分ぐらいの高さまでめくりあげると、スポッという感じで手ごたえがなくなった。 「あっ……」 まりさが剥けちゃった。 ヘルメットのような形のもちもちした分厚い皮が、僕の手の中にあった。 テーブルを見下ろすと、お椀を伏せた形の餡子の小山があった。 まりさの、中身だ。 僕はまりさの「頭皮」を、そうっとテーブルに置いた。 中身のない頭皮は、柔らかな帽子みたいに、少し型崩れしたものの、自立した。 僕はまず、そちらと対面してみた。 『皮だけまりさ』はデスマスクのようだった。瞳孔はなくなり、目玉は全体的に黒ずんでしまっている。どっちを向いているのかわからない。 口からはダラリと舌が出ている。その奥は貫通して内側が見える。 ぽっかりと開いた、ただの穴だ。 「まりさ、まりさ?」 返事はない。ぐてっ、と傾いたまま、ピクリとも動かない。 どうやらやっぱり、皮はまりさの本体じゃないらしい。 では、中身だ。 僕は餡子の小山の正面に回ってみた。 『皮なしまりさ』は、黒赤紫色の、てらてらしっとりした小山だ。 二つの小さなくぼみと、ひとつの大きなくぼみがある。眼窩と、口腔だろう。 声をかけてみた。 「まりさ、まりさ」 返事はない。ピクリとも動かない。 餡子なんだから当然だって? でもこいつは、ついさっきまで話をしたり、跳ねたりしていたんだ。 この餡子に力を蓄え、この餡子でものを考え、この餡子で痛みや喜びを感じていたはずなんだ。 僕は人差し指で、餡子に触れてみた。 つんっ。 動かない。ピクリともしない。 少しすくって舐めてみた。 ぺろっ……。 ほんのりした甘味。だが、やはり反応はない。 でも、人間の脳みそだって、動かないし反応なんかしないはずだ。 ひょっとしたら、このひと盛りの餡子の中で、苦痛と絶望の感覚が荒れ狂っているのかもしれない。 目玉を引き抜かれ、皮をすべて剥がれ、敏感な内臓を直接空気にさらされて、言語に絶する苦痛に悶えているのかもしれない。 ……。 僕はたまらなくなった。股間の勃起がうずいている。心臓の鼓動が耳に聞こえるほどだ。 この餡にペニスを突っ込んで、思い切り射精してやりたくなった。 熱い粘液の濁流をどくどくと打ち込んで、もそもそした餡の内部を突き崩してやりたい。 砂場の小山に、ホースの水流を叩きつけるように。 「……ふー……」 だが、ぼくは大きく深呼吸して、自分を抑えた。 まだそんなことをするほど理性が飛んではいなかった。 ただ、代わりに別のことをすることにした。 指を伸ばして、あんこに刺す。 ずぷ……。 抵抗はなく、指はもぐりこんだ。室温と同じ、ひんやりしたペースト。 動いたり、叫んだりはしない。脳と同じように。 ずぷ。ずぷ。ずぷ。 指先をグリグリ動かして、こねてみた。 ずちゅずちゅずちゅずちゅ。 だんだん激しく、バイオレンスに、こねてみた。 ぐちゅう! ぐちゅう! ぐぶぶぶちゅう! 最後は拳でつかんで、握り締めた。指の間から、ねろねろと餡が漏れた。 ふと、僕はあることを思い出した。 ゆっくりは、苦痛を受ければ受けるほど、ある変化が生じるという。 もし、この餡子が、脳のように本当に生きているのならば――。 僕は、ぺろっと指を舐めた。 ぞわぁぁぁぁぁ……っ 「……!!」 息が止まった。濃厚な甘味が襲ってきた。舌にしみこみ、根元までトロトロに溶かしてしまうほどの、恐ろしく濃厚な甘味だった。 さっきは、砂糖の味がするかしないかぐらいの、薄味だったのに。 やはり、こいつは。 僕は、指で攪拌されてグチャグチャになってしまった餡を、じっと見つめた。 その塊に、輝くような笑顔を浮かべて跳ねていたまりさの姿が、ダブッて見えた。 「……っ」 僕はたまらず、手についた餡子を振り捨てると、トイレへ走った。 ガチガチになっていたので、三分もかからなかった。 僕は餡子を小山の形に丁寧に盛り付けなおした。 それから、前後を慎重にあわせながら、『皮だけまりさ』をかぶせていった。 最初に頭頂部分がペタッと接触し、残りの皮がスポリとかぶさった。 その状態で、いったん正面から呼びかけてみた。 「まりさ、まりさ」 返事はなかった。目は真っ黒なまま、舌も肉片みたいにだらりと垂れたままだ。 死んでしまったんだろうか? ――普通に考えれば、まあそうだろう。 皮を剥いで中身をかき回されても生きている動物なんて、いるわけがない。 でも僕は、わずかな希望を持っていた。 ゆっくりなら。 ゆっくりなら、きっと……。 僕は気を取り直し、底面の接着に取り掛かった。 垂れ下がった頭皮の「裾」を、水で濡らして底皮と揉み合わせていく。 それだけでは心もとない気がしたので、ちょっと考えて、水濡れOKの絆創膏をぺたぺたと貼ってみた。 それで底面はくっついた。試しに持ち上げてみたが、ズボッと底が抜けるようなことは、なかった。 「おーい、まりさ」 まだ返事はない。デスマスクのままだ。 ふと、つかんだ皮がぶよぶよと浮いていることに気づいた。隙間に空気が入っているのだ。 これはよくなさそうな気がした。 そこで、カッティングシートを貼るときのように、ナイフであちこちを突いて、空気を押し出した。 皮がぴったりとくっつき、まりさはほぼ生前の姿に近くなった。 だが、まだ動かない。 「うーん……」 残念だった。生きていると思えばこそ、あれほど興奮できたのに。 そのとき僕は、最後の仕上げを忘れていたことに気づいた。 そばにおいてあった黒い三角帽子を取り、金髪の頭にすぽりと乗せた。 そして大声をかけた。 「ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってね!!! まりさ、お兄さんだよ! ゆっくりしていってね!」 すると―― 「……ゅ……ゆ……ゆっ?」 深い眠りから覚めたように、フッとまりさの瞳に光が戻った。 もぞっ、と身を起こして、きょろきょろと辺りを見回す。 そして、僕をじーっと見た。まだ表情はない。赤ん坊のような、きょとんとした顔だ。 僕はわくわくしてまりさの反応を待つ。 どうするんだろう。怒るのかな? それともすっかり忘れているのかな? ふっ、とまりさの顔に表情が表れた。 笑みだ。明るい、親しみに満ちた表情。僕のことをなかよしだと思っていたときの顔。 そうか、今のひどいことを忘れちゃったのか。 まあ、それでもいい――僕はそう思って、まりさの声を待ち受けた。 まりさが口を開けて、叫んだ。 「ゆっ縺翫していっ繝峨!!!」 澄んだ甲高い言葉の間に、濁ったノイズのような声が混じった。 僕はぎょっとした身を引いた。すると、他ならぬまりさ本人も、驚いたように目を見張った。 「ゆっ・螳!!!」 ゆっく縺疲てュ縲てね!!! 莉贋く荳し臥いっ莨夂ぇぇぇぇ!!!」 懸命に繰り返すが、「ゆっくりしていってね」は出ない。 「ギォ」とか「ィジャ」のように聞こえる、奇怪な言葉が出るばかりだ。 「へんだ邁! ゆ托シり! 陦後く繧がいえないよぉぉぉぉ! まり縺どうなっぢゃっ繝ォぉぉぉぉ! これじゃ蜀埼くりでぎないぃぃぃぃぃ!!!」 見る見るうちにまりさは顔をぐしゃぐしゃにして、泣き始めた。 その泣き声まで、濁った奇怪なものだ。 「ああ……」 僕は理解した。 僕がまりさの餡の中の何かを壊してしまったんだろう。 大事なものを。 そう思うと、またしても股間がズキズキと熱くうずいてきた。 「おにーざ蜊、倥りざをだすけでぇぇぇ!!」 泣き喚きながらすりよってくるまりさに、僕はひとこと、言ってやった。 「ごめん、僕にもどうにもできないよ」 「……ゅ゛っ!」 息を詰めると、まりさはどうにもできずに、大声でわんわん泣き始めた。 僕は、仲間たちがどうしてゆっくりをいじめるのかよくわかって、うっとりとまりさを見つめた。 ゆっくりラヴの人 これからは虐待書くときはこっちのペンネームにします →さらに改め、アイアンマンとします このSSに感想を付ける
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※俺設定注意 ドスまりさの目の前でゆっくり達は全滅した。 泣き喚くもの、状況を理解せずに脅しつけるもの、命乞いをするもの。 人間はそんなゆっくり達を差別しない。 全て平等に、踏み潰し、切り裂き、引き千切り、殺す。 親ゆっくりも子ゆっくりも赤ゆっくりも老ゆっくりもすべてみんな殺されてゆく。 もちろん、ドスまりさもその殺戮の範疇にいた。 体は切り裂かれ、脳天に杭を打ち込まれているドスまりさの意識はない。 やがて処刑は終わる。 里の広場という処刑場にあるのは餡子。餡子。餡子の海。 気付けば日も暮れ始め、人間達はそれぞれの家に帰る。満身創痍のドスまりさを置いて。 だが、ここで奇跡が起こる。 ドスまりさの意識が目覚める。 本来ならば有り得えない。いくらドスとて、これほどの傷を負えばそのまま死ぬはずだった。 やがてドスまりさは地面にうち捨てられた帽子を拾い、ゆっくりと這い出す。 まただ。また、やってしまった。 ドスまりさはゆっくりと這う。おうちへと帰るのだ。 今回で何度目だ?一体、いくら死なせれば気が済むのだ? ドスまりさの胸中に浮かぶものは後悔。 ドスまりさは今まで何度も群れの全滅を見てきた。 ある時は突然の大雨。ある時はれみりゃの大群。そして、今回は人間の里に手を出してしまった。 他にも例をあげればきりが無い。 それほどまでにゆっくりは死にやすい。 今度こそ。今度こそこの群れは、立派にゆっくりさせてみせる。 そんな想いを何度も抱き、何度も打ち砕かれた。 この世はゆっくりできないものが多すぎる。そうだ。そうなのだ。 人間もれみりゃもふらんも山犬も雨も風も自然も何もかも、すべてがゆっくりできない。 もう解った。ゆっくりできないものには近づかない。近づきたくない。 だから次の群れは。次の群れこそはゆっくりさせてみせる。 ドスまりさは傷を庇うようにゆっくり這っていく。 その脳天には、いまだに杭が打ち込まれたままになっていた。 人間が立ち入ろうともしないような森の奥。 ここはゆっくりの理想郷。 ここのゆっくりは皆ゆっくりと、しあわせに暮らしている。 ゆっくりできないものなど無い。すべてがゆっくりしている。 ドスまりさは全てのゆっくりがしあわせー!になれるように、この理想郷を「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」と名づけた。 ゆっくりぱらのいあ 日の光が射しこむ朝。木の下に掘ったおうちの中で、まりさはゆっくり目覚める。 遂にこの日がやってきてしまった。 朝日の下、憂鬱な気分を紛らわすように溜息を吐く。 まりさの属する群れには、あるひとつの掟があった。 成人を迎えたゆっくりは、定期的に”お仕事”に就かねばならない。 まりさはこの春大人の仲間入りをした。今日初めて”お仕事”に就く。 これが普通の狩りや家事ならば、喜んでやろう。 まりさは本来そういう仕事に憧れていたし、その能力もあった。 だが違う。これからやる”お仕事”はどう考えても喜べるものではない。 ”お仕事”を放棄することは出来ない。 そんなことをすれば群れの長が黙っては居ない。 良くて追放、悪ければ・・・・・・まりさは考えるのを止める。 こんなことを考えても仕方が無い。 今日”お仕事”を済ませれば、当分の間は大丈夫。この群れに大人のゆっくりは数多くいる。 ゆっくり特有の前向き思考で、まりさは現状の問題を棚上げする。 こんな時はお兄さんと遊んだときのことを思い出そう。 まりさの話を聞いてくれて、まりさにいろんなことを教えてくれたとってもいい人。 今度はいつ会えるのだろう?また会って遊んでほしい。 楽しいことを思い浮かべるけれどもやっぱり憂鬱。 まりさはそんな気分で、森の広場へと向かっていった。 森の広場。 そこだけ木が切り取られたような広い空間に、巨大な饅頭が鎮座している。 この群れの長、ドスまりさだ。 「まりさ。まりさはゆっくりしてる?」 「もちろんだよドス。ゆっくりしてるのはゆっくりの『ぎむ』だよ」 嘘だ。本当はゆっくりなどしていない。 だが嘘をつく。そうでなければ殺されてしまうから。 このドスまりさは狂っていた。 ドスまりさはこの群れ、「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」をゆっくりにとっての理想郷だと信じ込んでいる。 ドスまりさは森の外は、ゆっくりできないものがうようよしていると信じている。 彼らは「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」の破壊を目的にしているのだ。 そのためドスまりさは、こんな森の奥に引っ込み、手出しができないようにした。 さらにドスまりさは、群れのゆっくりの中にも反逆者が混じっている、と信じている。 彼らはゆっくりできないもの、例えば人間と通じており、「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」の破壊を目論んでいる。 彼らは忠実な群れのゆっくりに化けている。探し出し、処刑しなくてはならない。 ここのゆっくりは、皆ゆっくりしている。何故ならば、ドスが皆にゆっくりを提供しているから。 ドスはみんなの友達であり、ドスはみんなのことを常に考えている、ドスまりさは自分でそう信じている。 従って、群れのゆっくりは皆ゆっくりとしていなければならない。 もしゆっくりとしていないならば、それこそ反逆者である証拠だ。 「れいむ。れいむはゆっくりしてる?」 「もちろんだよドス。ゆっくりしてるのはゆっくりの『ぎむ』だよ」 「ありす。ありすはゆっくりしてる?」 「もちろんよドス。ゆっくりしてるのはとかいはの『ぎむ』だわ」 「ぱちゅりー。ぱちゅりーはゆっくりしてる?」 「むきゅ、もちろんよドス。ゆっくりしてるのはゆっくりの『ぎむ』よ」 「ちぇん。ちぇんはゆっくりしてる?」 「もちろんだよー。ゆっくりしてるのはゆっくりの『ぎむ』なんだねー」 今日集められたゆっくりは5匹。 れいむ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、そしてまりさ。 この中で”お仕事”が初めてなのはまりさとぱちゅりー。 2匹は幼馴染みだった。 「今日はあつまってくれてありがとう。さっそく”お仕事”の説明をするよ」 一通り挨拶し終えたドスは話を切り出す。 「この前、ゆっくりできないれみりゃを見かけたという報告があったよ」 「れみりゃはゆっくりできない。ゆっくりできないものはこの森にいてはいけない」 「ドスはそう考えたよ。だからみんなに集まってもらった」 「みんなの”お仕事”は、そのれみりゃを永遠にゆっくりさせること」 「もちろん、反逆者がいたら報告してね。場合によってはその場で処刑してもいいよ」 きた。これだ。まったくゆっくりできない。 両親から聞いた話の通り過ぎて、まりさはさらに憂鬱になる。 「全てのれみりゃ・ふらん・その他捕食種はゆっくりできないよ」 「この森に住むゆっくりたちは全てゆっくりしており、この「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」は そうした完璧なゆっくりのみに許されたゆーとぴあだよ」 「ゆっくりしていない外見、中身、その他もろもろを持ったゆっくりは見つけ出され、根絶しなければならないよ」 知っている。 この森には飾りを無くしたゆっくりなんて者は居ない。 この森にはドスに逆らうゆっくりなんて居ない。 なぜなら飾りを無くせばドスに殺されるから。ドスに歯向かえば殺されるから。 最低のディストピアだ。 「ドスに内緒のお話・行動をしているゆっくりは反逆者だよ」 「ドスが知らない、認めていない組織に参加しているゆっくり。ドスが知らないということはその組織は秘密組織であり、 それに参加する者はドスや、「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」に危害を加えようとしているものと判断するよ」 「そんな反逆者は、狩りだして処刑されねばならないよ」 それも知っている。 秘密の狩りに出かけたもの。隠れてすっきりをしたもの。 彼らは全てドスに殺された。 この群れには密告というルールがある。 不穏な行動を取るゆっくりをドスに密告し、その報酬として安全を約束される。 自分の保身のために他のゆっくりを売る。 お陰でこの森から逃げる算段をつけることすらも難しい。 「ドスは君達の力量を考え、十分な装備を提供し、適切な任務を与えるよ」 「つまり、君達の任務成功率は100%だとドスは確信しているよ」 嘘だ。 ただのゆっくりがたった五人で、れみりゃに敵うと思っているのか。 それにこの森にれみりゃなんて居ない。 とっくの昔にドスまりさが狩りつくしてしまった。 報告というのもどうせ誰かの口から出任せ。 居ないものをどうやって捜せというのか。 つまり、まりさ達の任務成功率は0%だ。 ドスまりさの傍からゆっくりにとりが顔を出す。 このにとりも狂っていた。 まりさ達に手渡されるのは複雑に変形した棒のような何か。 おそらくはドスまりさの話を聞いて作った何かの模造品。これが「十分な装備」とは、恐れ入る。 「もし任務が失敗してしまうようならば、ドスはそれを反逆者の陰謀だと判断するよ」 まりさ達は任務の失敗を言い繕うために、反逆者を捜し出す。 別に反逆者である必要はない。誰かをそう仕立て上げれば良いだけのこと。 これからまりさたちが行うのは、自分達の命をかけた騙し合いだった。 「それからもう一つ!もし人間さんを見つけたら、必ず報告してね!」 「人間さんはゆっくりできないよ!人間さんはゆっくりできないよ!人間さんはゆっくりできないよ!」 壊れたようにドスまりさは繰り返す。 過去に何かあっただろう。それほどまでにドスまりさは人間を恐れている。 だがまりさは報告しない。 そんなことをすれば殺されてしまう。 ドスからすれば人間と会っているゆっくり=反逆者だからだ。 馬鹿正直に話をして、ドスまりさに反逆者と思われたら元も子もない。 「それじゃあみんな、頑張ってきてね!ドスはここで皆のことを応援してるよ!」 まりさ達5匹は、れみりゃが居たと報告された場所へ向かって歩き出す。 これから居もしないれみりゃを捜し出して、5匹の中の誰かを反逆者にするのだ。 まったくもって非生産的な”お仕事”。 楽しすぎて涙が出る。 そういえば、まりさは本当に反逆者なんだっけ。 ドスに内緒で人間さんと出会い、遊んだ。殺されるには十分な理由。 それだけのことで死んでたまるか。誰を犠牲にしてでも、絶対に生き延びてやる。 まりさはそう決意し、森の中を跳ねていった。 広場から遠く離れた森の何処か。 今まりさはひとり、森の中をぶらついていた。 当然のように、れみりゃはいなかった。 報告があったという洞穴。どこを探そうとれみりゃの影も形も見当たらない。 それでも一応、どこかに居るかもしれないという理由でまりさ達は分散して捜索を続けることにした。 死体は自分の無実を証明できない。 だから、まず先に殺してから相手に罪を被せることのほうが楽だ。 五人全員一緒に居ていつ誰から襲われるともわからない状況より、ひとりの方が気が楽だった。 このままでは任務は失敗に終わる。 その前に誰かに反逆者になってもらわねば。誰がいいだろうか?れいむあたりがいいかもしれない。 当然、相手も同じ事を考えている。殺るか殺られるか。 そう考えながら、まりさは周囲を捜索する振りを続ける。 突如。 目の前の茂みから、がさがさと音が鳴る。 まりさは驚愕する。 誰だ。れいむかありすかちぇんか。誰がまりさを殺しに来た。 いや、まさか。もしかしたられみりゃかもしれない。 もし本当にれみりゃが居たとしたら、今まりさはひとり。殺される。 あらゆる可能性が頭の中を駆け抜け、まりさを青褪めさせる。 しまった。いくら危険でも、全員で固まっていた方が良かったのかもしれない。 ここでまりさは殺され、後の4匹はまりさを反逆者ということにして生き延びる。 嫌だ。絶対に嫌だ。死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない…… もうまりさが何を後悔しても遅い。茂みをかき分け、出てきたのは――― 「お、いたいた。まりさ、ゆっくりしていってね」 まりさの不安は外れた。茂みから出てきたのは、人間さん。 そう、まりさと一緒に遊んでくれたお兄さんだ。 安心とともに地面にふにゃりとへたれ込むまりさ。 「ゆ、ゆぅぅ……。びっくりさせないでね、おにいさん」 「?」 お兄さんが首をかしげている。一体何のことかわからないのだろう。 お兄さんに説明してあげなきゃ。まりさはゆっくりと、今の状況を説明し始めた。 「ふーん……成る程ね。難儀だな、お前も」 「ゆぅ……ゆっくりりかいしてくれて、うれしいよ……」 大体の説明を終え、お兄さんはまりさを励ましている。 こんな異常な話に理解を示してくれたお兄さんに、まりさはさらに好感を持った。 「お前んとこの長が狂ってて、今お前は誰に殺されるかわからない状況だと……すごい話だな」 「ゆ……そうなんだよ」 普通ならばこんな話は信じられない。少なくとも、まりさは信じない。 でもお兄さんは信じてくれている。人間さんはとってもゆっくりできるとまりさは思った。 「俺にはどうすることも出来ないけど……とりあえずこれ、食べるか?」 「ゆゆっ?それ、なぁに?」 懐から真っ赤な丸いものを取り出すお兄さん。 初めて見るそれに、まりさは疑問を呈する。 「見たこと無いのか?トマトっていうんだ。美味しいぞ」 「ゆっ……?」 日の光を浴びて輝くトマト。言われてみればとても美味しそうに見える。 まりさはふらふらとお兄さんに近寄り、トマトを一口かじる。 「おっ……おいしぃ~!!しあわせぇ~!!!」 思わず涙が出てしまう。 それくらいに美味しい。ほんのりとした酸味と甘さのコラボレーション。まるで太陽の味。 まりさは脇目も振らず、トマトを平らげる。 「おにいさん!ありがとう!おいしかったよ!」 「どういたしまして。傷物でよかったらまだまだあるよ」 更に懐からトマトを取り出すお兄さん。まりさはトマトにかぶりつく。 ああ、こんなに美味しいものをくれるだなんて。やっぱりお兄さんは良い人だ。人間さんはゆっくりできる。 ドスは何であそこまで人間さんを恐れるのだろう?こんなに人間さんはゆっくりできるのに。 赤い果実を食みながら、まりさはそんなことを思った。 もう日が高く昇っている。 お兄さんと別れ、まりさは歩き出す。 トマトのお陰でおなかは満腹。気力も充実。 今ならば誰にも負ける気がしない。生き残るには最高のコンディションだ。 そろそろ洞穴の前に戻るべきか。 このまま一人で居続けたならば、いつの間にか反逆者に仕立て上げられ、逃亡したということになりかねない。 そうなればドスまりさの山狩りが始まる。逃げ切れるとは思えない。 まりさは急いで元来た道へと引き返す。 「ゆっくり!ゆっくりいそぐよ!……ゆっ!?」 何か声がする。 ゆっくりしていない罵声。何か争うような音。洞穴の前で誰かが戦っている。 まりさは木の陰に隠れ、様子を伺う。 「まっででねおぢびぢゃん!!今がらままがおぢびぢゃんのがだぎをうづがらね!!」 「ゆあ゛っ、ぐるな゛、ぐるな゛ああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」 ゆっくりありすとゆっくりれいむ。 恐怖を顔に貼り付けながら逃げるれいむを、修羅もかくやという表情のありすが追っている。 「までっ、までえええええぇぇぇぁぁぁああああ!!!!おぢびぢゃんのがだぎいいいいいぃぃぃぃぃ!!!!」 「ゆひいいいぃぃぃぃ!!!!ごなっ、ごないでえええぇぇぇぇぇぇぁぁぁああ!!!!」 すでに両者はぼろぼろだ。まりさが到着する前からふたりは戦っていたのだろう。 「じねえええええええええええええぇぇぇぇえええ!!!!!」 「ゆびゅぇっ!!!」 ありすの体当たりが炸裂する。吹っ飛ぶれいむ。 「じねっ!じね、じねえええええぇぇぇ!!!」 「ゆびゅっ!!!ぶっ、ぼぉっ!!!」 すかさずれいむに圧し掛かるありす。 そのままれいむを踏みつけだした。 「おまえのっ、ぜいでっ!!まりざがっ、おぢびぢゃんがっ、じんだっ、んだっ!!」 「げびゅっ!!ぶびょっ!!びょぶっ!!ぼびっ!!ぶぽっ!!」 ありすの踏みつけは終わらない。 どんどん餡子を吐き出し小さくなっていくれいむ。 「おばえざえっ、おばえざえいながっだら、ありずはっ!!」 「びょっ!ぶっ!ぼぇっ!」 おそらく、ありすの家族はれいむの密告によって反逆者として処刑された。 偶然にもれいむと”お仕事”をすることになったありすは、仇を討とうとしたのだ。 こんな光景は珍しくない。密告によって家族を失うゆっくりは大勢いた。 「までぃざどっ!!!おぢびぢゃんどっ!!!いっじょにっ!!!」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ありすは止まらない。 れいむが皮だけになっても、まだ跳ね続けている。 「ありずは・・・・・・じあわぜに・・・・・・」 ようやくありすは止まる。 れいむだった饅頭皮に顔をうずめ、泣き始めた。 まりさは隠れるのをやめた。 そっとありすの傍に近寄る。 「ありす・・・・・・」 「ゆ・・・・・・?ま、まりさ・・・・・・?」 ありすは顔を上げる。涙と泥と餡子でぐちゃぐちゃの顔。 「まりさだ・・・・・・まりさ・・・・・・まりさ・・・・・・」 何度もまりさの名前を呼ぶありす。様子がおかしい。 「ゆふ、ゆふふ・・・・・・!あのれいむをやっつけたから、まりさがかえってきた!」 何を言ってる・・・・・・そう言おうとして、まりさはやめた。 このありすは狂った。長年の仇を討ち、復讐という精神の拠り所を失ったのだ。 「まりさが、まりさがかえってきた!」 れいむを殺しても、まりさとおちびちゃんは帰ってこない。 わかっていたはずの現実から逃避し、ありすは楽しい夢の世界へといった。 「あれ?まりさはかえってきたけど、おちびちゃんがいないわね?」 きょろきょろと周囲を振り返るありす。 その瞳に正気の色は無い。 「おちびちゃんったらいったいどこにいったのかしら・・・・・・まりさ、しってる?」 まりさに子供の居場所を尋ねるありす。 まりさは首を振り、わからないと言った。 まりさにあの世の場所などわかるはずも無い。 「もう、おちびちゃんったら!ままにこんなしんぱいさせて、いけないこね!」 言葉では怒りつつも、その顔は満面の笑顔で満たされている。 きっとおちびちゃんがいた頃のありすはこんな感じだったのだろう。 慈愛に満ちた、優しいママ。 「まりさはそこにいてね!ありすはおちびちゃんをさがしてくるわ!」 まりさを洞穴に残し、ふらふらとありすは歩いていく。 見つかるはずの無いおちびちゃんを捜しに行くのだ。 「おちびちゃん~♪かくれてないででておいで~♪」 少しずつありすの姿は遠く、小さくなっていく。 おちびちゃんを呼ぶ声は、本当に楽しそうだった。 やがて、ありすの姿は見えなくなった。 でも、あの声は。 楽しそうにおちびちゃんを呼ぶ声はいつまでも消えずに、まりさに届いていた。 それからすぐに、ちぇんとぱちゅりーは戻ってきた。 まりさはれいむが反逆者であったこと、自分がそれを倒したことを伝えた。 ありすはれいむに食われたことにした。 生きていると知られるよりも、死んでいると思われたほうがあのありすにとって幸せだと思えたのだ。 結局、任務は失敗に終わった。 邪悪なる反逆者・れいむがその命を以ってまりさたちを阻んだのだ、ということにした。 森の広場で、ドスまりさに報告を行う。 「―――というわけで、にんむはしっぱいしちゃったよ、ドス」 「ゆうう!!反逆者がいたなら、仕方ないね!!」 まりさの言い訳に納得するドス。 任務は失敗だが、反逆者を見つけたことで満足したようだ。 「それじゃあ皆、お疲れ様。今回の任務はおしまい―――」 任務の終了を言い渡そうとするドス。 れいむという犠牲を払って生き延びられたというまりさの安心を――― 「まってねドス!はんぎゃくしゃはまだこのなかにいるんだよ!わかってねー!」 ―――ちぇんの叫びが、阻んだ。 「ゆ?どういうこと、ちぇん?」 「わかるよー!まりさははんぎゃくしゃだったんだよー!」 まりさの息が詰まる。 一体どういうことだ。このまま行けば任務は完了するはずだったのに。 「ちぇんはみたんだよー!まりさがにんげんさんといっしょにいるところを! まりさはにんげんさんからなにかあかいたべものをもらっていたよー! たのしそうにおしゃべりしてたよー!きっとまえからにんげんさんをしっていたんだねー!」 ちぇんは見ていたのだ。まりさが人間さんと出会った一部始終を。 それだけならばまだ良かったかもしれない。その後ちぇんはまりさを見失った。 そして洞穴に戻ってみればまりさと、れいむの死体があった。 きっとまりさは人間さんの手下として、れいむを殺したに違いない。 ありすがれいむに喰われたというのも嘘だ。きっとまりさがありすを殺して、食ったんだ。 なにも知らぬちぇんが、そう思ったのも不思議ではない。 本当の反逆者を告発するのに一片の躊躇もない。 「まりさのいってたことはうそだよー!きっとれいむとありすはまりさにころされたんだよー!」 「・・・・・・本当なの?まりさ」 能面のような無表情でドスまりさが問う。 やばい。やばいやばいやばい。殺される。何とかしてこの場を切り抜けなければ―――! 「ちっ、ちがうよ!ドス!そのちぇんのいってることはうそだよ!」 咄嗟にそんな言葉が口から出る。 こうなったら、ちぇんを反逆者にしてしまおう。そうでなければ、自分がそうなる。 まりさは覚悟を決め、嘘を並べる。 「まりさはそんなことしらないよ!きっとちぇんがにんげんさんのてしたなんだよ! まりさをはんぎゃくしゃにして、ころそうとしているにちがないよ! どす!だまされちゃだめだよ!このちぇんのほうこそはんぎゃくしゃだよ!」 「ちがうよー!まりさがはんぎゃくしゃだよー!わかってねー!」 「・・・・・・ゆうううぅぅぅぅ・・・・・・」 ドスまりさは悩む。 両者の言っていることは正反対。どちらかが反逆者だという明らかな証拠が無い。 はたして本当のことを言っているのはちぇんか。まりさか。 「まりさはしょうにんがいるよ!まりさはぱちゅりーといっしょにいたよ!」 「むきゅっ!?」 突然話を振られ、うろたえるぱちゅりー。 ドスまりさがパチュリーの方を向き、訊ねる。 「本当なの、ぱちゅりー?」 「む、むきゅううううううう・・・・・・」 おろおろしているぱちゅりーを見ながら、ちぇんは哂う。 何を言っているんだ、あのまりさは。 あの時まりさはひとりで、ぱちゅりーなどいなかった。まりさは自分の首を絞めたようなものだ。 虚偽の告発は、それも反逆だ。あの反逆者まりさは、処刑されるのだ。 「・・・・・・ほ、ほんとうよ。ぱちゅはまりさとずっといっしょにいたわ!」 「にゃあ!?」 ぱちゅりーの言葉に驚くちぇん。 そんな。どうして。何故そんな嘘を。 ちぇんはぱちゅりーの言っていることがわからない。 「ぱちゅはまりさといっしょにいたけど、にんげんさんなんてみなかったわ!ちぇんのいってることはうそよ! きっとちぇんがにんげんさんにあって、まりさをはんぎゃくしゃにするよういわれたにちがいないわ!」 ちぇんは知らなかった。 このぱちゅりーはまりさの幼馴染みだということを。 日々互いが密告をする群れの中で、2匹は信頼しあっていたということを。 ぱちゅりーは何も知らない。 まりさが人間さんと出会っていたことなど知らない。 まりさの言っていたことは嘘だということも知らない。 ただ、まりさのため。そのためだけに今こうして口裏を合わせている。 「いだいなちせいをもったドスならわかるでしょう!ちぇんははんぎゃくしゃよ!」 「ちっちがうよおおおおおおおお!!!わがっでねえええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 今度はちぇんがうろたえる番だった。 まりさは反逆者だったはずなのに、いつのまにか自分が反逆者ということになっている。 しかも相手には証人が居る。2対1。絶体絶命。 「・・・・・・ドスは判断したよ」 ゆっくりと口を開くドスまりさ。 「ドスはちぇんを反逆者だと判断し、これを処刑するよ!」 「に゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛あああ!!!ぢがうよおおおおお!!!ドズぅ、わがっでよおおおおおお!!!!」 泣きながら自身の潔白を訴えるちぇん。 だが無駄だ。もうドスまりさはちぇんを反逆者と決めている。反逆者の言うことなど聞かない。 ゆっくりと開かれる口。 そこにはちぇんを消し去るための光が満ちる。ドススパークだ。 「反逆者はゆっくりしないで死んでね!!」 閃光。 まりさは見た。ドスの口から放たれる、灼熱の焔を。 小さく引き絞られた口径により、威力を高められた光の槍がちぇんを穿つ。 スパークと言うよりはまるでレーザーのよう。 ドスまりさは少なくとも勤勉だった。 己の身を守るため、群れを人間やれみりゃから救うために研鑽し続けた。 その結果がこのレーザー。このドスまりさだけが編み出した、新たなる武器。 ちぇんの額に穴が開く。 びくびくと痙攣し、白目を剥くちぇん。穴は深く、ちぇんの後頭部まで貫通している。 だがドスまりさはまだ止めない。 二度三度、レーザーを撃つ。次々にちぇんの穴が増えていく。 発射時間を抑え、その代わりに連射を可能にしたこのレーザーに隙は無い。 危なかった。まりさはそう思う。 一歩間違えば、自分がこうなっていたのだ。ドスの恐ろしさを改めて再認識する。 ドスまりさは止まらない。 ドスまりさがレーザーを撃つたび、森にレーザーの発射音が木霊する。 最早ちぇんが蜂の巣と見分けが付かなくなった頃。 ようやくドスまりさはちぇんを撃つのをやめた。 「―――ふぅ。反逆者はゆっくり死んだよ!」 元ちぇんだった穴だらけの何かの前で、ドスまりさは笑顔でそう言った。 最初の一発で死んでいたのに、何故ここまでやる必要があるのか。 やはりドスまりさは狂っているのだ。どうしようもない偏執狂。 「ごめんね、まりさ。ドスはまりさのことを疑ってしまうところだったよ」 まりさに謝るドスまりさ。 疑ってしまうところだった?思い切り疑っていたではないか。今は謝罪より、さっさと開放してくれ。 まりさは心の中で毒突く。 「さぁ、まりさ、ぱちゅりー、ご苦労だったね!"お仕事"は終了だよ!」 今度こそ任務の完了を告げるドス。 ようやく終わった。まりさは安堵する。 このふざけた茶番も終わり。次の"お仕事"がいつかは解らないが、とりあえずそれまではゆっくりできる・・・・・・。 「まりさとぱちゅりーにはご褒美をあげなくっちゃね!」 突然、ドスまりさがそんなことを言い出した。 ご褒美?なんだそれは? 両親の話にも出てこなかったご褒美とやらに、まりさは興味を持つ。 もしかしてまりさ達が優秀だったからご褒美をくれるのかもしれない。 5人の内、2人も反逆者がいたのだ。普通だったら全滅していてもおかしくはない。 生き残った2人は、それだけ優秀だった。ならば一体どんなご褒美が出るのだろう。 もしかして綺麗なたからものかもしれない。 ドスまりさが持っていると言われていたキラキラと輝く石。 そんなものがあれば、まりさは一生他のゆっくりに自慢ができるだろう。 もしかして沢山の食べ物かもしれない。 ドスまりさは群れの食料を管理している。そこからご褒美としてまりさに融通してくれるのでは。 自分の身体が埋まるほどの量の食べ物。一体どれほど幸せだろう。 もしかして。もしかして。もしかして。 まりさの期待は際限なく高まる。 「まりさたちには・・・・・・あの・・・・・・えーと・・・・・・なんだっけ・・・・・・ あの赤くて丸い、とってもおいしいもの。あのほっぺが落ちそうになるあれの名前は・・・・・・」 ああ。それはトマトだ。赤くて丸くて美味しいもの。 あの太陽のような輝きを持った食べ物は、まりさの心の中に刻まれていた。 「ゆっ!ドス、それはとまとさんだよ!」 まりさは指摘する。ドスのご褒美はトマトだったのか。 トマトならばご褒美として申し分ない。さぁ。早くトマトを。トマトをくれ。 まりさがドスに向かってそう言おうとした時。 「・・・・・・まりさ、トマトさんって一体何?トマトさんは人間さんの食べ物だよ」 冷たく重い、ドスまりさの言葉が返ってきた。 「まりさ、まりさは人間さんのことをよく知らないはずなのに、なんでトマトさんのことを知っているの?」 まりさは凍りつく。 やばい。しまった。迂闊だった。何とかしなければ―――。 「まりさは人間さんと出会ったことがないんでしょ?それなのになんでトマトさんのことを知ってるの? 人間さんを知らないのに、トマトさんは知ってる。 もしかして、まりさは人間さんと出会ってるんじゃないの?」 ドスまりさはまりさを騙したのだ。 ちぇんを処刑したとき、ドスまりさはまりさのことも疑っていた。ちぇんの証言は具体的過ぎる。 赤い食べ物とは一体何か。恐らくだが、トマトのことか、苺のことだろう。 ドスまりさはまりさにカマをかけてみたのだ。知らないならば良し、もし知っているならば反逆者。 「まりさはドスに嘘をつき、人間さんと出会っていた。これは立派な反逆行為となるよ! よってドスはまりさを反逆者と見なし、これを処刑するよ!」 まりさの目の前が真っ暗になる。もう駄目だ。まりさは死ぬ。 絶望の涙を流すまりさ。 「それからぱちゅりー!ぱちゅりーはドスに嘘をついていたね! ぱちゅりーはまりさと一緒にいたと言ったけど、それなら人間さんと出会っていることになるよ!」 「む、むきゅ!ドス、じつは、ぱちゅりーは・・・・・・」 「もしぱちゅりーがまりさと一緒じゃなかったなら、それもドスに嘘をついたことになるよ! ぱちゅりーはドスに嘘をついた!これは立派な反逆行為であり、ドスはぱちゅりーを反逆者だと判断するよ!」 「む゛、む゛ぎゅううううううううううう!!!」 ぱちゅりーも反逆者となった。 もうまりさたちに逃げる手段はない。 「ドスはまりさ、ぱちゅりーの両名を反逆者として認め、刑の執行を開始するよ!」 またも口を開くドス。その中には滅びの光。 今度その照準が向けられるのはちぇんではない。狙うのは、まりさ達。 最早まりさたちに希望はない。絶望し、涙を流しながら寄り添う二匹。 一体何のために生まれてきたのか。 自分達はゆっくりするために生まれ、生きてきたはずだ。それが何故、こんなことに。何故こんなことで死ななければならない。 もっとゆっくりしたかった。まりさ達はそう叫ぼうとして。 その叫びは光の中に呑み込まれていった。 「・・・・・・ゆぅ。まさか全員死んでしまうとは思わなかったよ」 「でも次のまりさ達なら。今度のゆっくり達なら、もっとうまくやってくれるよね」 「―――もしもし、○○さんですか?ええ、はい。私です。いつもお世話になってます」 今俺は電話をかけていた。相手は少し離れた里の重役さん。 「はい。いました。きめえ丸が巡回中に見つけたんです。 ・・・・・・ええ、うちのゆっくり園の中に逃げ込んでました。もう群れを作っていますね」 少し前、とあるドスまりさが群れを率いて里にちょっかいを出したらしい。 勿論その群れは潰され、ドスも殺されたはず・・・・・・だった。 「ええ、いえ、いいんですよ。別にうちの商品の価値が下がるというわけでもないし。 こちらとしても貴重なドスがゆっくり園にいるというのは好ましいことですから」 ところがそのドスは満身創痍ながらも逃げ仰せ、今は俺が所有する食用ゆっくりの繁殖地―――「ゆっくり園」に逃げ込んだ。 ここと向こうの里ではかなりの距離があるというのに、大した奴だと思う。 「はい。それに、結構面白い個体ですよ、奴は。どうもそちらでお灸を据え過ぎたようでしてね。 どうやら人間を恐れているようなんです。それも異常なくらいに」 今のドスまりさはとても変わったルールというか、指導方法を群れに課している。 いや、指導方法とは言い方が悪かった。あれではまるで粛清と、独裁だ。本当に変わっている。 「それに他にも面白いところがありまして。"ドススパーク"ってご存知でしょう? あれが少し変わってましてね。まるでレーザーみたいに連射してるんですよ」 毎日毎日誰かを疑っては、殺す。その日々をドスまりさは送っている。 きっとあのレーザーはそんな中で生み出されたものかも。実に興味深い。 「ああ、大丈夫です。連射が効くといっても、相手は人間を恐れているし、危険はありませんよ。 それに、あのレーザー程度じゃ問題にはなりません。駆除しようと思えばいつでもできます」 それに何より面白いのは、ドスがそんな暴君だというのに意外と群れの安定は保たれているということだ。 心優しい名君より、狂った無慈悲な暴君。そっちの方がゆっくりには合っているのかもしれない。 「しばらくは様子を見ようと思っています。あのドスが一体どういう群れを作っていくのかが興味あるので。 ・・・・・・ええ、どうも。ありがとうございます。それでは、また」 受話器を置く。傍らにはゆうかと、きめえ丸が立っていた。 「よし、きめえ丸。お前はもう一度監視に言ってこい」 「おお、了解了解。まったくゆっくり使いの荒いことで」 「ゆうかは俺についてこい。ちょっとあの群れのゆっくりに接触するぞ」 「わかったわ、お兄さん」 はてさてドス。お前は一体、その狂った頭でどんな理想郷を作ろうとしているんだ。 人間が立ち入ろうともしないような森の奥。 いや、正確にはここは私有地。だから誰も立ち入ろうとしない。 ここはゆっくりの理想郷。 ここのゆっくりは皆ゆっくりと、しあわせに暮らしている。 ゆっくりできないものなど無い。すべてがゆっくりしている。 それは嘘だ。全てはドスの妄想。ただドスがそう思っているだけ。 ドスまりさの頭にはいまだ杭が刺さっている。その杭のせいか、はたまたこの世の現実か。そのどちらかが、ドスまりさの心を狂わせた。 ここには幸せなゆっくりなど一匹もいない。ドスまりさは繰り返し滑稽な茶番を行う。 ドスまりさは全てのゆっくりがしあわせー!になれるように、この地獄を「ゆっくり・あるふぁ・こんぷれっくす」と名づけた。 ――――ゆっくり、あなたはゆっくりしてる? ――――ZAP! ――――ZAP! ――――ZAP! おわり ――――― 元ネタはボードゲームの「パラノイア」です。 閉ざされたディストピア。狂った管理者。敵はモンスターではなく、他のプレイヤー。 いかに生き延びるか、あるいは滑稽に死ぬか。 そんな設定に心惹かれました。 といっても元ネタの設定の良さの10分の1すら伝わってないとおもうんだねー、わかるよー! て言うかボードゲームやったことないくせにこんなSS書くなんて身の程知らずだったんだね、わかるよー!! このSSに感想をつける
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(この話は、「ゆっくりボールのあそびかた」に、私アイアンマンが勝手に続編を書いたものです。原作者さん、ありがちょうね!) ■ゆっくりボールのあそびかた・勝手に後日談 日暮れ後の森の中。大きめの巣の中で、ゆっくりの子供たちが輪になって、楽しそうに遊んでいる。 「ゆっくり!」 「ゆゆぅ、ゆっくり! 「ゆん! ゆっくち!」 一声かけるたびに、ボールをポンッと押し戻す。円陣の向かいにいる子が、それを別の方向へ蹴る。 人間で言う、蹴鞠(けまり)のような風景だ。 使っているのは、茶色のぺらぺらしたものを巻きつけたボール。 子ゆっくりと同じぐらいの大きさで、何が入っているのか、ポヨポヨして柔らかい。 「ゆっくりっ!」 「きたよ、ゆっく!」 ポンッと蹴り戻し、ころころと当てる。すべすべしてとても転がしやすく、子供たちはとても気に入っていた。 「おちびちゃんたち、たのしんでね!」 「ゆっ! とってもおもしろいよ!」 「おかあさん、ゆっくりありがとうね!」 「ありがちょう! ゆむっ!」 礼を言われて、ニコニコしながら見守る親まりさと親れいむ。 この二匹は昼間、外で子供を一匹見失ってしまった。ずっと探し回っても見つからず、心配でぐったりしかけていた。 だが、その代わりにというべきか、親切な人間のお兄さんにこんなボールをもらえた。 子供たちの元気な様子を見ていると、ぐんぐん元気が回復するようだった。 夫婦で見詰め合って、ささやく。 「ゆう、れいむ、きょうはみつからなったけど、あしたはおちびちゃんをみつけようね!」 「そうだね! ゆっくりみつけようね!」 満ち足りた、幸せそのものの時間だった。 「さあ、そろそろおねむのじかんだよ!」 「ゆっくりねようね、おちびちゃん!」 「「「ゆっくりねんねしようね!」」」 その日はボールを部屋の隅に置いて、寝についた。 大きな母れいむと母まりさを中心に、家族がぴったりくっついて眠る。 「ゆぅ……ゆぅ……ゆふふ……」 「おかーちゃん……むにゃむにゃ……」 「ゆっくち!」 やわらかなほっぺた同士をすりすりしあって眠るのは、最高のきもちよさ。 とてもゆっくりできる夜を、家族はいつものように過ごした。 コロリ、とボールがわずかに転がった。 次の日も家族はいなくなったれいむを探したが、見つからなかった。 その次の日も、次の日も。 「れいむのこどもがああぁぁぁ!」 「ばりざのこどもお゛お゛ぉ゛ぉ゛!」 探している最中だけは悲しみ続けたが、悲しむことも続けられないのが、ゆっくりのゆっくりした性。 「まりさ……こんなにさがしてもみつからないよ……」 「しかたないよ、れいむ。おちびちゃんはどこかできっとゆっくりしているよ……」 慰めあって、いつしか忘れていった。 日一日と日時がすぎる。その間、子供たちは毎日、ボール蹴りを楽しんだ。 「ゆゆっく!」 「ゆっくりぃー!」 こんなによく跳ねるボールは初めてで、みんなはとっても楽しんだ。 毎日続けたせいでキック力も上がり、思い切りぼこんべこんと蹴れるようになった。 「ゆぅーと!」 ポンッ! ごろごろごろごろ……バシッ! 勢いよく壁にぶつけて、人間の遊びのまねをしたりした。 しかし、そんなことが出来たのも、一週間ぐらいのこと。 子供たちがうまくなるのと反対に、ボールは弾力を失ってきた。 まるで中身が乾いてスカスカになってきたみたいに。 八日目に、子供たちは両親に頼んだ。 「おかーさん、ぼーるがべこべこになっちゃったよぉ」 「ゆっくりなおしてね!」 子供たちが囲んで持ってきたボールは、地面に接する辺りがべっこり潰れている。 それを見た母れいむが、ピコンと電球をともして思いついた。 「ゆっ、それはくーきがぬけちゃったんだよ!」 「くうき?」 「そうだよ! にんげんのぼーるはくーきが入ってるって、ぱちゅりーからきいたことがあるよ! ゆっくりなおしてあげるね!」 そういうと、母れいむはボールはボールをころころと転がして、空気穴を探した。 あった。一箇所だけ小さな穴がある。 顔を近づけると、かすかにひゅうひゅうと空気が漏れるような音がした。 「ここからくうきをいれるんだよ! おちびちゃんたち、よくみててね!」 そう言って、母れいむは空気穴だと思い込んだ場所に、口をつけた。 「いくよ、ゆぶうぅぅぅぅぅぅぅ……」 自分の体の大きさの三分の一ほどのボールに、思い切り空気を吹き込んだ。 ぎゅぅぅぅっ、とボールの中からまるで苦しがっているような声が聞こえるとともに、べこん、とへこみが元に戻った。 子供たちがわっと浮き立つ。 「なおったよ、おかーしゃん!」 「おかーさん、すごーい!」 「おかあさんはとってもゆっくりできるおかあさんだね!」 みなに誉められて、照れ照れと赤くなるゆっくりれいむ。 それを見て、自分も威厳のあるところを見せたい、と思ったゆっくりまりさ。 「ゆっ、つぎはまりさがぷーっするぜ! ぱんぱんにしてやるぜ!」 「おとーしゃん、ゆっくりがんばってね!」 こどもたちの声援を受けて、れいむと場所を変わるまりさ。 空気穴に口をつけ、力いっぱい吹き込んだ。 「ゆぶぅぅぅぅぅ……!」 ぎゅぅぅぅぅぅぅっ、と前より激しい音が聞こえたとともに、ボールの反対側で、むりっ! という音がした。 「ゆ?」 「ゆゆっ?」 いぶかしがるまりさ。不思議がる子供たち。 そのときボールの反対側で起こったのは、漏れだった。 重なり合ったガムテープとガムテープの中に、わずかに重なりの薄い、隙間のようなところがあったのだ。 そこだけは、他の部分よりもはるかに強度が弱かった。 何しろ中身は饅頭だ。 内部からそこに圧力が殺到した結果、隙間から白いものが「むりっ!」と持ち上がった。 まるで、焼けて破裂する寸前のお餅のように。 「わぁい、にゃにかしろいものが、ふくらんできちゃよ!」 無邪気に赤ゆっくりがぴょんと喜んだのもつかの間。 その膨張部が、突然破裂した。 パァン! 空気の音とともに、乾きかけてパサパサになった餡子が噴出した。ビチャッ! ともろに顔に浴びて、赤ゆっくり悲鳴を上げる。 「ゆゆうっ! にゃにこれー、あまいよぉ!?」 甘い? 不思議におもった親まりさは、ハッと気づいて、ボールに目を落とした。 この大きさ……どこかで見たことがあるような? そして、一週間転がされて半ば剥がれかけていたガムテープの端を口にくわえ、一気に引っ張った。 ビリョビリョビリョビリョビリョリョリョ! くるくるとテープがほどけていくとともに、黒い髪、白っぽい肌、そして赤いリボンが現れた。まりさが空気穴と思っていたのは、お兄さんがたくみに残したれいむの口の一部だった! 「ゆげええええええええ!!? まっまっばりさのおちびぢゃああん!?」 「ゆわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! れいむのおぢび゛ぢゃぁぁんぁんん!!」 「おねえぢゃぁぁんんん!?」 「ぎゅああああ!? ゆっぐぢできない゛い゛い゛!?」 ぐるぐるビリョッ! とテープがはがれる同時に、その子の惨状が明らかになった。 体は全身赤黒いアザだらけで、饅頭というよりモナカのようにパサパサに乾ききり、ひび割れている。 そんな乾いた肌からガムテープを力いっぱいはがされたので、ボサボサに皮膚が剥がれている。 ほっぺの肌が剥け、後頭部が髪の毛ごとごっそりはげて、まるで虫食い状態だ。 それにくわえて、いま後頭部から大量の餡子を噴出してしまった。 どうやらそれが致命傷になったらしく、白目になりかかった半眼で、「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」と痙攣している。もう数分ももたないだろう。 まりさとれいむ一家は、あまりことに脳がパンクしかかっていた。 おちびちゃんがどうしてここにいるんだろう? しんだんじゃなかったの? もしかして、ずうっとここにいたの? それじゃあ……自分たちが毎日蹴っていたのは……。 え? え? あれ? それって、つまり……。 れいむたち、まりさたちは、大事な娘の、姉妹のれいむを、一週間も飲まずくわずで蹴り続けて、……半殺しにしちゃったの……? 「ゆゆぐっ……ゆげええええええ!!!」 「おぢびちゃあん、ごべんねええ゛えげげげええええええ!!!」 「おっおっおねえぢゃあああんえ゛れえ゛れえ゛れえ゛れれれれれれ!!!」 「れいぶうぅぅぅぅ!!! おべええええぇぇぇぇぇ!!!」 死にかけのれいむは囲んだ家族は、その子のぞっとするような苦しみを想像して、あっという間に嘔吐し始めた。 餡子と餡子が交錯し、床にびたびたと盛り上がる。盛大な阿鼻叫喚だ。 みるみる壊れていく家族の真ん中で、もはや目の焦点も合わないボールのれいむが、途切れ途切れにつぶやいた。 「もっと……ゆっくり……したかっ……ゆべぇっ!」 開いた口から、パサパサの硬くなった餡子をぶぷっと吹いて、れいむは死んだ。 「ゆげえええええええ」「え゛ろえ゛ろえ゛ろえ゛ろえ゛ろ」 悲痛なゲロの音が、巣の中に響き続け、やがてひとつずつ絶えていった。 アイアンマン これまでに書いた話 # ゆっくりいじめ系1084 ゆっくり実験01 # ゆっくりいじめ系1093 ゆっくりエレエレしてね! # ゆっくりいじめ系1098 アストロン対策 # ゆっくりいじめ系1246 二人のお兄さんと干しゆっくり # ゆっくりいじめ系1279 れいむよ永久に安らかに このSSに感想を付ける
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暗い夜道を男は走っていた。走って逃げていた。 そんな男が、屋台の灯を見つけて安心するのは当然のことだ。 男は息を切らせながら屋台に入ったが、屋台のオヤジは男を見る事も無く、 「どうしたんだい、お客さん。そんな慌ててさ。」 と、背を向けて聞いてきた。 「はあ、はあ……。いや、さっきあっちで恐ろしいもんみちまってさ……」 男はそう言うと、途切れ途切れながらも話し始めた。 男が夜道を歩いていると、道端で、女がしゃがみ込んでいる。 どうやら泣いているようだ。「どうしましたか?」 男がそう声を掛けると、女はこちらを振り向いた。 すると…… 「ゆっくりしていってね!!!」 そう言った女の顔は、先程の後ろ姿の頭とは一致しない、大きさで、 下脹れで鼻のない、目の形も異様な、世にも不気味なものだった。 「不気味?」 話の途中でオヤジが聞き返す。 「兎にも角にも、不気味なんですよ。けど……あれをどう説明すりゃあいいのか……。」 「簡単ですよ、そりゃ。それよりも……」 背を向けていたオヤジが振り向いた。 「ゆっくりしていってね!!!」 男が気を失うと、ふっ、と屋台の灯が消えた。 ―― ゆっくり怪談の人 名前 コメント
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二作目です 前作?の設定を引き継いだシリーズ物とさせていただきます 虐待・・・してるかな? 人間はでてきません 幻想郷の中という設定です すっきりどころか原爆レベルのむかつきが残る恐れが・・・嫌な方はUターン ある日、風が少々強い日に・・・・ひとつのゆっくりの群れがまた一つ消えた。 不思議なことに、死体は一切なく、争った形跡すらなかった。 このような怪奇な事件が起こった経緯を説明するには一週間前に遡らなくてはならない 物語は、この群れに一匹の美アリスが迷い込んできたことから始まる。 美のゆっくり まりさはこの群れで育った、至って純真なゆっくりだった。 母親からはゆっくりがいかに素晴らしい生き物かを教えてもらい、 教わった次の日からさっそく虫さんにゆっくりの食糧になるという偉大な仕事を授けた。 まだ親離れしてない子ゆっくりであったが、群れのゆっくりからはとても将来有望なゆっくり とみなされていた。 そんなまりさが鼻歌を歌いながら散歩していると、一匹のアリスを見つけた。 アリスは気絶して道の真ん中で倒れていた。 まりさはアリスに駆け寄った。 「アリス!!大丈夫!?」 まりさはありすの体を揺さぶった。 揺すぶるとありすから声が聞こえ、ありすは意識を取り戻した。 まりさはありすの顔をみて驚いた。いままで見てきたゆっくりの中でもっとも美しかったからだ。 顔だけでなく、ありすからはとても良い匂いがしていた。 「うう~~ん、あら?都会派のありすったらこんなところで倒れちゃったわ」 ありすは少し体がふらつくのか、ふらつきながら喋った。 「ありすを介抱してくれたのはまりさ?」 「そ、そうだよ!!おなかがグーグー言っちゃってから倒れちゃったの?」 ありすは顔を赤らめながら恥ずかしそうに 「実はそうなのよ・・・都会派としたことが恥ずかしいわ!!」 か、かわいい!!まりさはそう思った。 まりさは、このありすに一目ぼれした。このありすともっと仲良くなりたい!! 「そ、それじゃあまりさのお家においでよ!!ご飯を御馳走するよ!!」 「ゆ~~ん、でも悪いわ・・」 「大丈夫だよ!!まりさのお家はご飯がたくさんあるからありすが食べても大丈夫だよ!!」 まりさの強烈ともいえるアピールに、ついにありすは折れたのか 「ゆ~~ん、そこまで言うなら御厄介になるわね!!」 ありすはまりさの招待に答えることにした。 まりさは喜びのあまり飛び跳ねた。 かくして、まりさはありすをお家に連れて行った。 群れにつくなり、群れのゆっくり達はアリスに群がり始めた。 いままで見た事もない程きれいな美ゆっくりだったからだ。 群がってくるのは未婚のゆっくりだけではなかった。 すでに所帯をもっているゆっくりもありすから匂う良い匂いに引き寄せられていった。 ありすがまりさのお家に着く頃には、お家の前にはゆっくりが群がっていた。 「む~しゃむ~しゃ・・幸せぇぇぇぇ!!!」 ありすはまりさのお家に案内してもらい、それからまりさの両親にご飯をもらっていた。 最初、ご飯をもらう事にまた抵抗をしていたが、我慢できなくなったのか おいしそうにむしゃむしゃ食べていた。 「ゆふ~~、ゆっくり御馳走様!!ご飯を分けてもらってありがとう!!」 「困った時はお互い様だよ!!ありすは旅ゆっくりなの?」 群れのゆっくり達はアリスの行動一つ一つに注目していた。 動く仕草、しゃべり方の一つ一つが群れゆっくりの心をがっちりと掴んでいたのだ。 「そうよ!!あてもなく彷徨って真実の都会派の愛を広めているの!!」 この言葉に群れゆっくり達はざわめき始めた。 まりさが本当の愛を教えてあげられるのだぜだの、れいむは普遍的な愛をあげられるだの ゆっくり達はしゃべり、アリスの気を引こうと頑張っている。 だが、アリスを見つけたまりさはアリスをできるものなら自分のお嫁さんにしたいと 考えていた。 「みんなうるさいよ!!ありすの声がよく聞こえないよ!!」 アリスを自分のお嫁さんにすべく周りのゆっくりを黙らせ始めた。 子ゆっくりなのに血気盛んというかなんというか・・・・。 「よかったらしばらくまりさのお家でゆっくりしていってよ!! いいでしょお母さん!!」 「いいわよ!!困った時はお互い様ですもの!!」 アリスは少し戸惑ったような顔をしたが、すぐに顔を笑顔にして 「じゃあ、しばらくご厄介になるわね!!」 まりさは喜びのあまり飛び跳ねた。 群れのゆっくり達も大喜びだった。残念そうな顔をいていたゆっくりもいたが。 妻がいるゆっくりは後に妻から説教されまくたそうな・・・。 それからの三日間はまりさにとって幸せだった。 何をするにもアリスと一緒に過ごしたからだ。 ご飯やお昼寝、遊ぶ時も一緒だった。とても幸せだった。 ただ群れの中を歩くと、いつの間にか群れゆっくりがありすにくっついてきたり ありすが昼ごろどこかにいっているという事以外本当に幸せだった。 まりさはそろそろいいかと思い、ありすに告白することにした。 晩、まりさはありすを群れの広場に招いた。 まりさは今までのゆん生の中で一番緊張していた。 「まりさ?ありすに何か用?」 ありすは待ち切れずにまりさに話しかけた。 まりさは緊張のあまり一瞬何もしゃべれなくなったが、勇気を振り絞って 頭を下げながら 「あ・・ありす!!まりさとずっと、ずぅぅぅぅぅっとゆっくりしようよ!!」 言った!!言えたよ!!あとはありすの返事を聞くだけだよ!! まりさはおそるおそる顔を上げた。 ありすはいつもと同じ笑顔で 「ごめんね!!ありすはずっとここでゆっくりしている訳にはいかないの ありすは都会派の真実の愛をつたえなきゃいけないの!! だからごめんね!!」 振られた・・・まりさはありすに振られたのだ。 いつもとなんら変わらない美しくていい匂いなのに・・・あまりにも辛い宣告を受けた。 まりさは涙を流しながら自分の家へ駆け出し、お布団さんで朝になるまで泣いていた。 翌日、そんなまりさの心中を察したのか、ありすは隣のちぇん一家の所で 御厄介になることになった。 親れいむが止めるのも制止して。 だが、これがまりさにとって幸運・・いや不幸だったかもしれない。 後に発覚することなのだが、朝まで泣いたことによって体内に侵入していた 毒素を洗い流すことができたのだ。 ありすが家を出て二日後・・・・ まりさが失意のあまりにふらふらあるいていると ありすは群れの広場にいた。なんでも真実の愛を伝えるための演説なんだそうな 「ゆ!!みんな都会派なありすのお話を聞いてね!!」 『ゆっくり聞くよ!!』 そこには群れの大人だけでなく、子供や赤ゆっくりがありすを中心にずらりと並んでいた。 群れの9割強といったところか・・・それだけのゆっくりがこんな真昼間に集まって ありすの演説を聞いていた。 ほとんどがありすといい関係になりたいと思って近寄ってきたゆっくりだった。 まりさはアリスの顔を見ると振られたショックが甦るからか、そそくさとその場を立ち去った。 「ありすはね!!あっちこっちを旅してきたから言えるわ、ここは本当のゆっくりプレイスじゃ ないわ!!ありすは本当のゆっくりプレイスをここに来る前に見つけたわ!! けど、一人でゆっくりするのは都会派がやることじゃないわ!! だから、アリスはお友達をいっぱいつれて一緒にゆっくりするのが都会派の愛と考えたわ!! だから・・・・・・・・」 まりさにはありすのしゃべっている内容が右から左へ抜けて行った。 まりさはありすの声をこれ以上聞いたら発狂するかもしれないとおもったのか 駆け足でお家に帰った。 それから二日後、ありすが来てから一週間 その晩、まりさは昨日のありすの演説でありすの魅力的な声のせいで 振られたことをふつふつと思いだし、泣きに泣き、朝になってようやく眠りに着き 太陽が真上に位置する時間帯になってようやく起きて気がついた だれもいなくなっていた・・・・。 群れのみんなだけじゃない、まりさのお友達、まりさを振ったありす、さらにはまりさのお母さんと妹達 みんながまりさを除いていなくなっていた。 「みんなぁぁぁぁぁ!!!かくれんぼならまりさもまぜてよぉぉぉぉ!!!!」 だが、そんな声に反応する声は一つもなかった。 みんながいなくなったことに泣いて下を向くと、まりさはあるものを見つけた。 「ゆ!!みんなの足跡だよ!!」 足もとに大量のゆっくりの足跡があった。 まりさは、この先にみんながいるのではないかと思い、足跡をたどることにした。 足跡を辿ること数時間 辺りは闇に包まれようとしていた。 まりさは途中で休憩したり、道端に生えている草を食べながら後を追っていた。 何度も何度もこけたり、何度も何度も泣いたが、みんながいないことの方がゆっくりできない と考え、必至に後を追った。 そして、まりさは群れのみんなが大きなお家に入っていく所を目撃した。 みんな無事のようだったが、ぶつぶつとなにか言っているようだった。 みんなを見つけたよ!!でも、様子がおかしかったよ・・・・ なにかいるかもしれないから慎重に行動するよ!! そう考え、まりさも別にあった小さな入口から大きなお家に入った。 その大きなお家の門には表札があった。汚い字で『しせつ』とかかれたところには 線が引かれ横に『ビッツ』とまだきれいな字が書かれていた。 まりさは中に入り辺りを見渡してみた。 建物の二階にあたる部屋には見張りと思わしきゆっくりがちらほら立っていた。 どのゆっくりも目がなにかおかしく、なにかぶつぶつ言っていた。 まりさはすぐにここがただのお家でない事に気づいた。 なにかおかしいよこのおうち!!いっぱいゆっくりがいるけど みんなようすがおかしいよ!! こんなところみんなとはやくでたいよ!! まりさは恐怖を覚えながらも、一歩ずつ、見つからないように移動した。 いつもの倍はゆっくり移動したこともあってか見つからずに監視の目をすり抜けることに成功した。 そして、目の前にある薄暗い部屋を調べるために足を踏み入れた。 だが、これが最大の失敗だった。 「ゆ!!ばりざぁぁぁぁぁ!!!!ばやぐだじでぇぇぇぇ!!!」 「ばりざおねえじゃぁぁぁぁん!!たずげでぇぇぇぇぇ!!!」 「ぢ~~んぽぉぉぉぉぉぉ!!」 その部屋の壁には、ゆっくりが閉じ込められていた。 閉じ込められたゆっくりたちはまりさの姿を見るや否や、助けを求める声を上げた。 まりさはびっくりし、閉じ込められたゆっくり達を見るが群れのみんなは一匹もいなかった。 「おでがいじまず!!ばやぐだずげでぇぇぇぇ!!」 この大声がまずかった。 「ゆ!!侵入者だよ!!みんな!!ゆっくりつかまえるよ!!」 見つかった!!まずいと思ったまりさは部屋からでて、近くに転がっていた箱の中に隠れた。 しばらくすると、2匹のゆっくりが来た。 「ゆ~~~!!どこ行ったの!!ゆっくりでてきてね!!」 「いますぐ出てきたら一瞬でころしてやるんだぜ!!」 まりさはじっとこらえて、ゆっくり達が立ち去るのを待った 「ゆ!!ゆっくりしていってね」 声に反応しそうになりながらもこらえた。 「ゆ!!ここだぜ!!」 はったりにも引っかからないようにこらえた そしてしばらくすると、とてもおおきな声が聞こえてきた 『ゆ!!二階の全ゆっくりに告げるよ!!侵入者駆逐と試験のため、二分後にゆーれむをだすよ!! 死にたくなかったらはやく二階から離れてね!!』 ドスのものと思われる大きくて低い声に,群れのゆっくりたちは大慌てで階段に向かった。 まりさはゆっくり達が立ち去ったのを確認すると、箱の中から這い出てきた。 ゆーれむ?なにそれ?でも、なんかゆっくりできそうにないよ!! ここからはやく離れよう!! そう思い、階段に向かおうとしたが 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ちがう、ちがうよぉぉぉぉぉぉ!!!ゆぷぅぅぅぅ!!・・・」 「ばりざは侵入者さんじゃなぁぁぁぁぁぁ・・・・・」 さっきのゆっくりたちの声だ。 まりさは驚き、その場で立ち止まってしまった。 なにいまの?なにか来るの?こわいよぉぉぉぉ!!! まりさはおそるおそる階段の下を覗き込んで見た。 そこには・・・ 「な、なにあれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」 まりさは思わず叫んでしまった。 それは無理のないことだ。 そこには、人型にくっつけられた5匹のゆっくりがさっきのゆっくり達を捕食していた。 足と手にあたる部分には赤れいむと赤まりさが1匹ずつくっつけられており、 胴体の部分には親と思わしきまりさが呪詛を呟きながらゆっくりを捕食していた。 足にあたる赤ゆっくりの体は上半身が完全に親に埋没しており、 親まりさはそれを巧みに使って二足歩行をしていた。器用なものだ。 皮で補強がされているのか、足の赤ゆっくりはつぶれることなく親と思わしきまりさの体重を 支えていた。 腕にあたる赤ゆっくりは足の部分が完全に親とくっついており、 口を使って捕食しているゆっくりを加えて持ち上げていた。 「で・・・でい・・・・ぶ・・・だずげ・・・で・・・・」 親まりさは捕食しながらここにはいない妻と思わしきれいむに助けを求めていた。 「おとうしゃん・・・・うえ・・に・・ゆきゅ・・り・・」 右手の赤れいむがしゃべる。 それが聞こえているのか、親まりさは二階に上がっていった。 ゆっくりと飛びはね、ついに二階にたどり着いた。 まりさはこの異形の化け物にただ恐怖した。 このゆっくり・・・なに!! ゆっくりを・・・食べてるよ・・・・ 怖いよ・・・怖いよお母さん!! まりさは対峙する前から恐怖で押しつぶされていた。 そんな時、ふとありすの顔がよぎった。 ありす・・・まりさを振っちゃったありす・・・・。 まりさは・・・・ありすに振られたのに・・・・ひどい振られ方をしたのに・・・ 今は・・・そんなありすを助けたい!! ありすには・・・幸せになってほしいよ!! ここで死ねないよ!!みんなを助けてみんなでゆっくりするよ!! まりさはくじけそうな心を奮い立たせ、異形のゆっくりと戦う覚悟を決めた。 「いっぱ・・・い・・ゆっきゅ・・り・・を・・たべりゅ・・と いたい・・いた・・い・・から・・きゃいほ・・うちゃれる・・・から たべりゃれて・・・ね・・」 右手のれいむの一言が戦いの開始のゴングとなった。 まりさは渾身の力をこめて、体当たりをした。 「ゆっくりくらってねぇぇぇぇぇぇ!!!」 だが、 「ゆぅぅぅぅぅ!!!」 跳ね返って逆に吹き飛ばされた。 この異形のゆっくりはゆっくりの皮10匹分を移植され、その分厚い皮が誇る 体は半端な攻撃を跳ね返してしまうのである。 そのため、ゆっくりの攻撃ごときでは跳ね返って吹き飛ばされるのであった。 余談だが、面での攻撃に強いだけで点での攻撃には弱く、木刀でも簡単に貫通してしまうのあった。 そんなことはしらないまりさは困惑していた。 自分の攻撃がきかないのである、無理もない。 「ゆ・・きゅ・・り・・・ちね」 困惑しているその刹那、異形ゆっくりの攻撃がきた。 その攻撃とは、右手にあたるゆっくりれいむにまりさを捕まえさせ、引きよせ 捕食するといったものだった。 これは先ほどの群れゆっくりにも使った戦法だった。 だが、これは相手が恐怖して委縮している最中に使うべき技であった。 本体ともいえる親まりさが実にゆっくりとした動きで右手を振りまわすためか かわすのは非常に簡単だったのだ。 まりさは攻撃が来る事を見抜き、後ろに素早く下がった。 異形ゆっくりの右手が空を切った。 まりさは出来た隙をついてさらに体当たりをした。 だが、半端な攻撃なのか、異形ゆっくりは苦痛に顔をゆがませるどころか 怯みもしなかった。 体当たりをしつづけるまりさに異形ゆっくりの右手が再び襲う。 だが、捕まったら最後とばかりにまりさは必死に避ける。 そんな戦いが20分続いた。 ただ右手を振りまわしている異形ゆっくりと、全身で動いているまりさとでは やはり体力の消費量に大きな差が出てきた。 まりさは必死に動き続けたこともあってか肩で息をしていたが、 異形ゆっくりはなんともないような顔でたっていた。 攻撃を避け、再び体当たりをかんこうするまりさ 「こ、こんどこそぉぉぉぉ・・・ゆ?」 まりさはこけた。体力の消費が圧倒的に多かったまりさはあんよがふとすべり・・こけたのだ。 うつ伏せになる形で横たわるまりさ。その隙を逃さず、異形ゆっくりを攻撃を仕掛けた。 「し・・・ね・・・」 まりさは右手のれいむに捕まった。 れいむのちからはゆっくりとは思えないほど強かった。おそらく口に何か仕込まれているのだろう。 胴体部の親まりさはこっち側に引き寄せ、左手のまりさで完全に動きを封じ、 捕食する気でいた。 まりさは焦っていた。このままじゃたべられちゃうぅぅぅぅ!!!と まりさは無我夢中で右手のれいむに噛みついた。 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」 右手のれいむが悲鳴をあげ、口を開けてしまった。 その隙にまりさは逃げ、距離をあけた。 あぶないところだったよ!!でも、おかげで弱点が分かったよ!! まりさは右手目掛けて駆け出し、噛みついた。 「ゆぴぃぃぃ!!」 「お、ちび・・・ちゃん?・・・」 胴体部の親まりさは右手のれいむの悲鳴に気づいた。 右手が攻撃されている事に気づいた親まりさは左手のまりさを振るった 「おち・・び・・ちゃん・・を・・・いじめる・・・な・・」 だが、右手のれいむと違って聴覚以外の機能が失われている左手のまりさは 親の言うことは理解できたが、どこに姉を虐めているわるいまりさがいるか分からなかった。 噛みついて相手の動きを封じようにも、どこにいるかわからず、口が空を切っていた。 「おとうしゃぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・あ・・あ・・・・」 まりさの力一杯の噛みつきが右手のれいむを完全に噛み殺した。 右のれいむがあのばけものの司令塔だよ!!あれをつぶしたらあのゆっくりは目を完全に失うよ!! まりさはそう考えていた。 結論からいえば正解だった。 この親子は別の実験にしようされ、その後「もっとゆっくりさせてあげるね!!」 という理由でこのようにくっつけられ、キノコなどの薬物の影響で完全にモンスターとなったのだ。 そのため、各個体はそれぞれ重度の障害があり、それが禍いしてか 目の役割ができたのは右手のれいむだけだった。 その目をつぶされたらどうなるのか・・・答えは簡単だ。 「おち・・・ちゃ・・ん・・・・ころ・・・すよ・・・ぜった・・・ころ・・・よ」 異形の本体部ともいえる親まりさは暴走し始めた。 今までの噛みつきから小さく飛び跳ねながらの跳躍で体当たりをしながら移動し始めた。 目を潰されたこともあってか、明後日の方向へ飛び跳ねている異形まりさ その隙を逃すまりさではなかった 「ゆっくり死ねぇぇぇぇ!!」 まりさは異形まりさの右手だったところに噛みついた。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」 赤れいむがくっついていたところ・・・そこは親まりさと赤れいむを密接にくっつけるために そこだけ皮がなかった。 まりさはそこめがけて噛みつき、親まりさの中に入って行った。 まだ子ゆっくりだからこそできた命がけの方法だった。 「がぁぁぁぁぁぁぁ・・・でい・・・ぶ・・おち・・・び・・ぢゃ・・・」 まりさが親まりさの餡子をぐちゃぐちゃにし、核を破壊したことで まりさはようやくあの世で待つれいむの元へ旅立った。 体についていた赤ゆっくり達も、核が親まりさに移植されていたのか、息絶えていた。 まりさは異形のゆっくりを撃退したことに安堵した。 だが、体力を限界近くまで使い、その場でへたり込んでしまった。 だれも来ないみたいだからここで一服だよ・・・ まりさは周りの安全を確認し、休憩に入った。 だが、そんなまりさを影で見るゆっくりがいた。 あの美アリスだった。 「ま・・・まりさ?」 まりさが声のする方へ体を向けると、そこにはありすがいた。 「ありす?・・・ありすぅぅぅぅぅぅ!!!」 まりさは疲れているのがまるで嘘であるかのように駆けだした。 ありすが無事だった!!本当によかった!! 「だいじょうぶ?なにか酷いことされてない?みんなは無事?」 「ええ、みんな大丈夫よ!!ありすだけ抜け出してこれから都会派な助けを呼びに行く所だったのよ!!」 よかった。みんな無事だ!! まりさは安心して顔で 「まりさはみんなを助けたいよ!!だからありす!!みんなはどこに捕まっているか 教えてね!!」 「もちろんよ!!こっちよ、ついてきてね!!」 まりさはありすの後ろについていくことになった。 だが、まりさはありすがなんとも邪悪な顔で笑っている事に浮かれるあまり気がつかなかった。 移動すること10分 ありすは警備のゆっくりがいない道を通ってきたかのように見張りがいない道を通って 大きな部屋にたどり着いた。 中はがらんとしており、奥に小さな小部屋の入口のような物があった。 「あの奥の部屋にみんな捕まっているわ!!早く助けてあげてね!!」 「ゆゆ!!分かったよ、みんな、今助けるよ!!」 まりさは駆け出した。 はやくみんなを助けだしてこんな所とおさらばだ!! だが、部屋に入るなり、まりさは横からの奇襲を受けることになった 「ち~~んっぽ!!」 ゆっくりみょんだった。 ゆっくりみょんがメスを加えて待ち構えていたのだ。 みょんはまりさを視界に収めるやいなや、メスを振い、足を刺した 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 まりさは突然の痛みに悲鳴を上げた 「やれやれだみょん・・手間ををかけさせるなだみょん!!」 みょんは痛みに転がるまりさを上から見た。 まりさは待ち伏せをくらった事を悟り、必至に形勢を立て直そうとしたが、 「ちんぽぉぉ!!」 みょんによって身動きが取れないようにされた。 まりさは完全に気が動転していた。 ゆう~~、待ち伏せをくらったよ・・・このままじゃまりさやられちゃうよぉぉ・・・ ゆ!!このままじゃありすも危ないよ!!早く逃げるように言わないと ありすはさっきの所から一歩も動いていなかった いくらまりさを振ったありすでも死んでほしくなかったのだ。 「ありずぅぅぅぅ!!ばやぐにげでぇぇぇぇぇぇ!!」 だが、ありすは逃げようとするどころか、こっちへゆっくりと向かってきた まりさはさらに焦った 「ごっぢにぎじゃだべぇぇぇぇぇ!!!!」 だが、ありすは歩みを止めることなかった。 そしてみょんの前でとまった。 もう駄目だよ!!ありすが殺される!! まりさは最悪の未来を予想した。だが、最悪の未来は最悪な形で裏切られた。 「ゆひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」 ありすは狂ったかのように笑いだした。 「ありす・・その下品な笑いは癪に障るんだみょん」 「あら、ごめんなさい!!都会派としたことがうっかりしちゃったわ でもね、こんなチビがまんまと騙されて・・ゆひゃひゃひゃひゃ!!」 まりさはありすの行動に理解をしかねた。 ありすはいったい何を言っているのだ? 「ありす?いったい何の事?ゆっくり説明してね!!」 まりさは痛みをこらえてありすに話しかけた。 するとありすは 「ぷっ・・・ゆひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」 さらに笑いだした。 「ゆひゃひゃひゃひゃ・・ありすを笑い殺すつもりなの? 呼吸困難・・・で・・ゆひゃひゃ・・死にそ・・・ゆひゃひゃ・・うよ」 「いっその事早くしんでほしいみょん・・・」 みょんはぼそっと愚痴をこぼした。だが、ありすには聞こえなかったらしく ありすは呼吸を整えて 「ゆーはーゆーは・・・しょうがないから教えてあげるわね・・・ まりさは・・ありすに騙されちゃったの!!」 「騙した・・・・まりさを!!」 まりさは困惑した 「そうよ!!本当ならあの馬鹿な群れゆっくりと同じようにありすのフェロモンで 虜にして木偶にするつもりだったんだけど、なんで解けちゃうかな~~? やっぱりパチュリーの薬なんてでたらめだったんだわ、都会派でも怒るわよ!! でもまあいいわ、おかげで都会派なショーがたのしめたわ!!」 「何を言ってるの!!まりさに何をしようとしたの!!」 まりさは怒った。 「教えてあげるわね!!まりさはありすの美貌とパチュリーからもらったありすの フェロモンの匂いを嗅いだ真の都会派にしてもっとも美しい美のゆっくり、 ありすにメロメロになっていたのよ!! 群れのゆっくり共には効いていたのに、なんでこんなビチクソだけきかなかったのかなぁ~? まあいいわ、陰険な事は陰険なパチュリーや頭がいかれたれいむにまかせるわ!! ありすはこの美貌でばかなゆっくり達をこの天国とやらに招待するだけだから ゆひゃひゃひゃひゃ!!」 まりさはこのありすの正体に気づいた。 このありすは、みんなをたぶらかしてこんなゆっくりできない所へ連れてきて みんなをゆっくりさせないつもりなんだね!! なにが美のゆっくりだよ!!とんだゲスじゃないか!! まりさがありすを睨めつけていると、後ろからゆっくりれいむが現れた 「ありす!!このおちびちゃん?」 「そうよ。じゃあれいむ、このおちびちゃんをゆっくり調べてとてもゆっくりできる体とやらに させてあげてね!!」 「もちろんだよ!!おちびちゃんはとてもゆっくりできるようになるから安心してね 心配しなくてもいいよ!!ここ最近あまり失敗してないから あ、そうだ!!みょんも見て行くといいよ。とてもゆっくりしたいからこの最高の ゆっくりプレイスに来たんでしょ!!」 「・・・みょんは悪趣味な方法でゆっくりしたくないからゆっくり失礼するよ」 「ゆ!!分かったよ!!じゃあ行こうねおちびちゃん!!」 そういうと後ろかられいくの側近と思わしきゆっくりが数匹出てきた。 ゆっくり達はまりさを小部屋の中にあった台の上に置いた。 まりさは小部屋から出ようとするありすに恨みの言葉をぶつけた 「ごのビチグゾがぁぁぁぁぁぁ!!!おばえなんが汚物をあびでじねぇぇぇぇぇぇ!! 汚物をぶちまけられでじぬばでぐるじめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 ありすは罵声を自分への称賛のように受取って部屋を出た。 その晩、その部屋からはゆっくりまりさの悲鳴が止まなかった・・・・。 エピローグ ドスはありすから成果の程を聞いていた。 足りなくなった実験体の材料の足しにするためありすに頼んだが、予想以上の結果を残してくれた。 ドスは満面の笑みで 「ゆっくり御苦労さまだよ!!これだけいっぱいゆっくりがいたら準備や研究もはかどるよ!!」 「ええ、それはもちろんよ!!それが都会派なのよ」 ありすは続けた 「ところでドス、分かっていると思うけどありすが協力するための報酬も忘れないでね!! わすれるなんて都会派じゃないわ!!」 「分かっているよ!!永遠の命と永遠の美貌だね!!ゆっくり正しい世界になったら ゆっくりに出来ないことはなくなるからね!! ゆっくりできなくなったゆっくりを蘇らせたり、ゆっくりに永遠の命や若さを得るなんて 朝飯前だよ!!本来なら、世界はゆっくりに仕えるべき存在なんだから!!」 ありすはよしよしといった顔でうなずいた 「ところであの陰険なれいむが作ったあのゆーれむかしら?あれてんで弱かったんだけど 本当につかえるの?」 「れいむも言っていたんだけど、あれはプロトタイプで本来なら健全な親ゆっくりと 子供のゆっくり5匹を使うものなんだけど、別の実験で使ってボロボロ親子を使ったから あれだけ弱かったんだね!!それでも、部下のゆっくりを食い殺したから十分に使えるよ!! 数は大丈夫だよ!!ありすが連れてきてくれたゆっくり達でゆーれむをたくさん作るから」 ふ~ん、とありすは考えた。 もう聞きたいことは聞き終えたのでありすは立ち去ろうとした。 「あ、ありす!!そのお香とても効果があったでしょ!! あとでパチュリーにもお礼をいっておいてね!!」 「ゆ~~ん、まあ全く役に立たなかった訳ではなかったから後で礼くらいは言っておいてやるわ!! ところで肝心のパチュリーは?」 「パチュリーなら新しいお薬の実験に出かけたよ!! ありす・・・・正しい世界に戻して、みんなでゆっくりしようね!!」 ありすはなにも言うことなくその場を立ち去った。 いままで薄汚い所にいたのだ・・・はやくカスタード風呂に入って美しくならないと ありすは自然と自分の部屋へ駆け出していた。 あとがき 地雷どころか原爆だよ・・・・これ・・・ まあいいか。 あ、ところで名前ですがこれから『ゆっくりAVENGER』と名乗ろうと考えています。 またこのシリーズですが、最後の最後にすっきりするような作品にする予定です。 バッシングの嵐になるかもしれませんが、ご付き合いください。 なお、あまりにイライラして眠れないという方はご自由にご自分の作品とクロスして やりたい放題してもらっても構いません 作品一覧 死のゆっくり このSSに感想をつける
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._(⌒)-(⌒) || i ハ ハ ) || l;;;リ・ω・リ <AAは普通に張るだけじゃズレちゃうたぬ || "/ l <wiki編集中のとき#aaってのを使ってほしいたぬ |(こ( u u_ || ̄|||し'し'lll AAの張り方 #aa () {{{ アスキーアートをここに記述 }}} このプラグインを直接張るほうほうがわからないので表で無理やり表示してますが アスキーアートはズレてしまうため、この専用のプラグインを利用してください また見やすさをあげるためにジャンルわけと 見出し付けを行っているので、みなさんも適当に割り振って欲しいです。 例)) 基本 立つたぬ (⌒)-(⌒) i ハ ハ ) l リ・ω・リ / " l (こ, J し - J 編集モードで見るとわかりますが まず一行目で基本という大見出しを作成。 次に二行目で小見出しの「立つたぬ」としています。 その後、先ほどの#aaを使いAAを崩れないように貼り付けているということになります。 これを応用し、さまざまなAAを揃えていきましょう!